今週のおすすめ本


ブック名 アイデアのヒント
(原題)HOW TO GET IDEAS
著者 ジャック・フォスター
青島淑子訳
発行元 TBSブリタニカ 価格 1470円
チャプタ
(序章)まず道案内から
@アイデアって何だろう
Aもっと楽しもう
B自分を信じよう
C「その気」になろう
D子供に戻ろう
E「知りたがり」になろう
F笑われることをおそれるな
G「考え方」のヒント
Hいろいろなものを組み合わせてみよう
I質問を変えてみよう
J情報をかき集めよう
Kとにかく数で勝負しよう
Lいったん全部忘れてしまおう
Mひらめいたら実践しよう
キーワード 子供心、質問、情報、数で勝負、根気、
楽しむ、意識の集中
本の帯(またはカバー裏)
ひらめきにはコツがある。

気になるワード
・フレーズ

・「まじめくさった人は大した考えをもっていない」(詩人:ポール・ヴァレリー)
・「アイデアいっぱいの人は決して深刻にもならない」
・「ビジネスは楽しくなくてはならない。楽しくないなら、人生を無駄にしていることになる」

・アイデアを手に入れる人はアイデアが存在することが『わかって』おり、そうしたアイデアを 自分が見つけられることを『わかって』いる
・人は自分がイメージしたとおりの人間として行動する。
・奇妙なことにアイデアを得るというのは時間の問題ではないのだ。職場環境や、スケジュールや、 仕事量の問題でさえない。

・「見る」ことを学ぼう。「見る」には努力がいる。自分からの働きかけがいる。
・アイデアを得るというのは、ふつう「それまで一度も組み合わされたことのないものを 組み合わせる」ことを意味する。
・もし問題が解けなかったり、答えがどうも平凡に思えたなら、問題を違う形でとらえなおし、 それから解いてみよう。

・どんなに創造性の豊かな人であろうと、何もないところから素晴らしいアイデアへと ジャンプできるわけではない。やはり情報という踏み切り板が必要だ。
・最も大切なのは「意識を集中する」ということだと思う。意識を集中させると、びっくり するようなことが起るものだ。
・ぼんやり座ってアイデアのほうからやってきてくれるのを待っていてはいけない。

・あくせくせずに過ごす人は、時間をただ無為に過ごすだけで終わる。
・たくさんやるだけ、たくさのことがやれる。少ししかやらないと少ししかできない。
・重い腰を上げて動きはじめたら、アイデアも動き出し、それまで想像もしなかったような 世界が見えてくる。

・何よりも肝心なのは「根気」だ。本能じゃない。金じゃない。天才じゃない、教育じゃない、 運じゃない、根気と決意だけがすべての道を拓く。(バド・ボイド)

かってに感想
わたくしの大好きな言葉である。
これを楽しみに仕事をやってきたようなものだ。
この「アイデア」のノウハウに関し「ズバリ」と書かれた本は、長年、 書店回りをしてきたが、いままでなかった。
なぜか、筆者が言うように、「この本のアイデアを思いついたのは、1993年で、このような 形になるまでに3年もかかった」で理解できた。言うは易く行うは難しなのである。
だからこそ、やっと見つけたという、うれしさがあるのだ。

装丁が赤で電球というのもなかなかいける。
読み進めながら、読んでいる場合ではないのだと思い、早速動くことにした。
とはいえ、感想を書かないわけにはいかない。

「はじめに」の中で、「なぜアイデアが武器になるのだろうか」
@新しいアイデアは進歩を生む推進力だからだ。これがなければ人間は行き詰ってしまう。
Aクリエイティブな作業に、より一層の力を注ぐことが求められている。
B情報化時代に生まれているからである。
こんな内容を見つけ、アイデア好きの私は、意を強くし、一気に読みたくなった。

まずは、アイデアとは何ぞや「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」 で、頭をガツンとやられたのだ。な〜んだとなる。
次に心の準備として「楽しむこと」なんて読むと、最近、仕事を楽しんでいない自分に 気付く。だから、いいアイデアがでない、納得である。
さらに「アイデアが浮かばない人はアイデアが存在することが『わかって』おらず、 自分がアイデアを見つけられることが『わかって』いない。」で完全にノックダウンである。

読み進めながら、何かしらワクワクしてしまうのはなぜだろう。
それは、それこそふんだんにアイデアを出すためのヒントが実例を交えながら書かれているからなのだ。
この本は、アイデアが枯渇した時に、すぐに取り出せるように、私の座右の書となりそうである。

終わりに、特に気になったフレーズを羅列してみよう。
「『すでにアイデアが手に入った』状態をイメージするのだ」「前例はどうか、なんて 忘れてしまう」「アイデアの出し過ぎで批判された人はいない」「型にはまった生活から抜け出そう」 「すべての問題の答えは、前もって存在している」「アイデアを 生み出す過程全体をうまく動かすには、どんなアイデアでもいいからとにかく アイデアをいっぱい出していくことが一番だということだ」「とにかく何かをやることだ」 「いま始めよう」
どう、読みたくなりませんか。

<読み感記録>
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