今週のおすすめ本


ブック名 ゆうゆう人生論

著者 ひろさちや
発行元 集英社文庫 価格 459円
チャプタ
@心配しない、がんばらない−生き方ヒント
Aあなたはあなた、わたしはわたし−人間関係ヒント
B発想を換える、視点を変える−自分を変えるヒント
C地獄の心、ほとけの心−人を愛するヒント

キーワード 名言、ことわざ、格言
本の帯(またはカバー裏)
「本書は、わたしたちがもっと人生を楽しく暮らせるように、名言・格言・ことわざの類を
自分に都合よく解釈したものです。
われわれはどうせ一度の人生だから、もっと明るく・楽しく・陽気に・のんびり やりましょう」...

気になるワード
・フレーズ

・「今日を楽しめ」ゆったりと、毎日毎日を楽しく生きる。そういう生き方を、 いま、日本人は忘れています。そういう生き方を、しっかりと思い出しましょうよ。 それがわたしの提案です。
・ちょっとした意見の違いを楽しみましょうよ。それが大人のやり方なんですよ。
・事物は、すべての物事は、かならず変化するのです。

・雑草とは、その美点がまだ発見されていない植物である。
・失恋はマイナスだけれども、失恋によって人間は本当の「心のやさしさ」を知る ことができるのです。
・大事にしている物が壊されたとき、「物はあってもなくてもいいのだ」

・縁によって人間の心は変るのですから、うまく行かないときは、相手が悪いんでもなく 自分が悪いんでもなく、今日はただ縁がうまくいかないのだ。−と考えるといいのです。

かってに感想
忙しい世の中である。
さらに、自分たちの生き方を他人に振り回される世の中でもある。
そして、ふと立ち止まった時、自分は何を今までしてきたのだろうと思うのだ。

思った時が、この本が読まれる時かもしれない。
あるいは、頑張ってきたのに突然病に倒れる。
挫折したと思い、自分の生き方について考えてみる時に読まれるかもしれない。

私のように、第二の人生を考えようとしている人も読むかもしれない。
逆に、「ゆうゆう」なんて字をみると、リストラだ賃金カットだという 場面に直面している人にとっては、何だと青筋を立てられかもしれない。
要は、人それぞれなのだ、人に左右されることなく自分らしく自分が 満足できる生き方をすればいいわけである。

この本には37の生き方のヒントがある。
筆者は「あとがき」で格言等を都合よく解釈し、一度の人生であることを強調する、 その根底にある考えは、「こだわらない」「少欲知足」ということだろうか。
読みながら、ある「ことわざ」をとりあげ、その解釈をする。
次に、全く反対のことを言ってる「ことわざ」をとりあげる、「あ、な〜んだそうか」と思うのだ。

「今日できる仕事を明日に延ばすな」に対して「明日できることを今日するな、 他人ができることをじぶんがするな」
さらに「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくがごとし」に対して「人の一生は曲がり角だらけだ」 なんてなるわけであります。

読みながら、好きな言葉が多く出てくる。
今日を楽しめ、あなたはあなた・わたしはわたし、...あとは省略。
人生50年を振り返って思うこと、それはやはり「人間万事塞翁が馬」である。

この意味、わたしは誤解していた。
「人間」は、「ジンカン」と読み、世間という意味。
「この世間にあって禍と福は容易には決め難い」ということなのだ。

日頃何気なく使っている「ことわざ」も私のように、誤解して使っている方が あるかもしれない。
生き方や人間関係に悩んでいる、 あろいは自分を変えたい、そんなところにちょとしたヒントを得たい人にお勧めの本である。

<読み感記録>
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