今週のおすすめ本 |
ブック名 | 老後の盲点 |
著者 |
フレディ松川 |
発行元 | 集英社文庫 | 価格 | 560円 |
チャプタ | @間違いだらけの老後計画 A21世紀の健康の守り方 Bやっぱり、ボケ予防 Cスケベのすすめ D老衰で死のう E21世紀の提言 |
キーワード | ボケ、健康、SEX、死に方、自立、薬、医者、食生活、運動、風呂、プラス思考、意欲 |
本の帯 | 身体も心もよりかからず、自立せよ!理想の老いを迎えるために、老人病院長が贈る新老後計画エッセイ |
気になるワード ・フレーズ | ・「ああ、あの時に、こうしておけば、幸せな老後が待っていたのに・・・」と嘆いた時は、すでに 手遅れだと思っていいだろう。 ・もしやれる可能性があるとしたら、それは50代から続けていた趣味であって、老後、時間ができ たからといって、新しいことに挑戦するのは、まずもって無理だと断言していいだろう。 ・自分の意思で行動するように心がけないとボケるぞ。 ・ストレスを感じた時、男は酒を飲むが、女性は「食べ物」に逃げる人が多い。 ・配偶者の死、特に奥さんを亡くした夫がボケやすい。 ・「意欲」これがボケ予防には、一番大切なのだ。 ・老衰の患者というのは、まるで樹木が枯れるように、肉体の機能が衰えてきて、 たとえどんな点滴を入れても、よくなることはない。枯れ木に水を入れているようなものだからである。 ・肩書きはいずれなくなる、肩書きのない自分にどれだけ魅力があるのか。 ・「頭を使っていた」かもしれないが、それにはボケないために必要な「意欲」が伴っていなかったからである。 |
かってに感想 | 老いに関して医師が書いた文庫本を2冊買った。 一冊は、定年を前に定年後に向けての身じたくをすすめ、万全で定年を迎えた医師の話。 もう一冊は、私と同じ年の医師で、老人医療を続ける実際の現場からの事例を踏まえてのエッセイ、 それがこの本である。 まずは、老人医療現場からの実際にあった生々しい体験談。多くの先人からの教訓である。 これは、読んでもらえば、なるほどと思うか、自分には関係ないと思うかだけだろうが、 思うに老いると、過去、自分が思い続けていたことがこの時期にそのまま出てくるということのようである。 自立、といっても働いて金を稼ぐという経済的な自立ということではない、家事全般の話である。 妻に頼りきりの輩にとっては耳の痛い話である。 定年を迎えてからやり始めてもどうにもならない、趣味は、50代から始めよと筆者は言う。 こればかりは、やってみようかと思う本人の気持ち、意欲にかかっているのだ。 まずは、教訓のフレーズをとにかく羅列したい。 老いては子に従うな、子供が多いと「たらいまわし」にされる、死んでも遺体を取りに来ない子供がいる! 金を使わない老人の悲劇、「老後は外国で・・・」は無謀すぎる、「定年後の田舎暮らし」は快適なのか、年金をあてにするな!、 定年後あれもやりたい、これもやりたいは、何もできない、年をとったら女房が面倒みてくれるというのは、錯覚!、 会社で出世した人ほど、奥さんの復讐が怖い!、「ワシ族」の末路は悲惨、 長患いは嫌だ、ポックリ死にたい・・・後が大変、金を持った人が幸せだったか、社会的成功者が幸せだったか。 このフレーズを見ただけでも、自分自身の老後計画におやっと疑問を感じた人は多くいるのではなかろうか。 そう思った人は、是非一読をお薦めしたい。 普通老いての自立とかスケベになれなんて誰も思わないはずだから・・・。 おわりに、なるほどと思ったフレーズが3つあげておこう。 ひとつは、いまさら女性に持てたいとは思ってはいないが、本心は??、 「年をとって女性にモテる男性の条件 に『ウイット』『ユーモア』のセンスがある人」である。 次に、「散歩は最高の運動である」であり、そして、「まかせない、頼らない、甘えない・・・、 老人が健康で、ボケずに21世紀を生きる秘訣」である。いかがだろう。 |
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