今週のおすすめ本


ブック名 楽しみながら年を重ねる簡単な工夫
著者 斎藤茂太
発行元 文香社 価格 1575円
チャプタ @ユーモアと好奇心で痛快に生きる
A毎日が楽しくなるほんの少しの工夫
B素敵に年を重ねる生き方のヒント
C夫婦はときめき人生のベストパートナー
D心も体も元気であってこそ楽しき人生
キーワード ユーモア,好奇心,パートナー,心,体
本の帯 わが好奇心は不滅です。老いの種を吹き飛ばし,生きる張り合いが2倍にも3倍にも膨らむ”モタさん流”痛快人生のヒント
気になるワード
・フレーズ
・笑いのない生活は,楽しくもおもしろくもない。だから,ジョークはやめられない。
・虎の巻を充実させるために,つねに取材の心がけも忘れない。町を歩いているときも,人と話しているときも,「おもしろいものはないか」と気をつけている。そうやっていると,結構ユーモアセンスあふれるものがあちこちにあることに気づく。
・好奇心は頭を活性化させ,また心も活性化させるエネルギーである。好奇心の豊かな人は,いくつになっても若々しい心とボケない頭をもっているし,年が若くても好奇心の薄れてしまった人は,その反対である。
・人間関係は,相手に100%求めるとギクシャクするものだ。今,私は60%ぐらいしか求めない。「一怒一老」「一笑一若」。
・人間は年を重ねれば重ねるだけ分別というものが身につく。社会生活を送るうえで分別が必要なのだが,分別がありすぎてもよくない。分別がありすぎると,どうしても腰が重くなって,消極的になってしまうからだ。
・一緒に暮らしていれば何かと世話になっているものだ。たとえ自分では世話になっていないと思っていても,何かしてもらったら「ありがとう」というべきである。その一言が明るい雰囲気をかもし出してくれるのだ。
・一般には年を重ねるほど夫は妻への依存度が高まるものだ。一方,妻のほうは夫から離れていく傾向が強くなる。この夫婦関係のすれ違いからも,男性の自立がさらに深刻なテーマであることがわかるだろう。
かってに感想 年を重ねる,そこにはすべてに劣っていく人間の姿があるが,好奇心のかたまり茂太先生には無縁といえよう。
老いていくうえでの多くのノウハウ・ヒントが詰まっている。
筆者の作品は,老いていく中で壁にあたったとき,ちょっと開いて見るのにとてもいいかもしれない。
そして,いつもながら,軽く読め,これ早速いただきというものが出てくるから不思議だ。
死に向かって老いることの恐怖心はだれしもあることなのだ。だからいくら考えてもしかたがないことなのだ。
だから、いつも前向きに、「第三者から見れば実につまらなく、一文にもならないことでも、本人がよろこんでいればそれで十分なのだ」趣味や好きなことを楽しめばいいのだ。
老いを生き抜くためのキーワードは、ユーモア・好奇心・工夫・パートナー、そして元気なこころと体であるという。
この最後のキーワード、「元気な体とこころ」では、老いて出てくる病気やそれに影響を与えるうつ・ボケ・ガン・高血圧・酒量・喫煙・太りすぎについて、それぞれの超えてはならないポイントが述べられている。
やはり若くはないのだ、それなりにセーブが必要ということである。
私自身がそのセーブポイントをかせぐには、趣味(釣り・野菜作り・パソコン)を楽しむことであり、夫婦で旅行をし、ウォーキングをして適度な飲酒をすることであろうか。
さて、みなさんならこの本を読んでどのようにされるのかな。
・老いへもどる