今週のおすすめ本


ブック名 いかにして自分の夢を実現するか
(副題)あなたは「自分のこの不思議な力」をまだ使っていない。
著者 ロバート・シュラー
稲盛和夫監訳
発行元 三笠書房 価格 1260円
チャプタ
@積極思考の考え方
ことの成功・失敗をわけるものは何か
A成功をみちびく法則
なぜ「この考え方」だと夢が着実に実現するのか
B不平・不安に打ち克つ力
「可能性」は必ずある、誰にもある!
C自己評価の力
「絶望的」なものの見方・考え方をしていないか
D自分を動かす力
思い切って実行するための「行動指針」
E危機を乗りこえる力
失敗した時、どう考えどう行動するか
F日々の「刺激」の見つけ方、「感性」の磨き方
今日一日を懸命に生きる!
G自分のベストをひきだす力
「昨日の自分」を超えるためのヒント

キーワード 積極思考、信念、プラス思考、失敗、成功、持続力
本の帯
私が生きて、つかんで、実践していく。
私はいつも自分の「夢」や「目標達成の哲学」を繰り返し社員に語っている。
自分のフィロソフィーを社員と共有することが私の経営哲学なのである。

気になるワード
・フレーズ

・成功しない人は、成功した人のすばらしい話を聞いても「そんなお金がない」とか、 「そんな余裕がない」とか、「人材、技術がない」とか、とにかく、自分にない条件、 自分にできない理由を並べて「どうすればいいのか教えて欲しい」と言います。
・「人生というものは思うようにならないものだ」とよく言われますが、そうではありません。 思うようにならないのは最初から思っているからうまくいかないのであり、ここを否定 したのでは、もう、そこに曇りがありますから、思いどおりにはなりません。
・何かすばらしいアイデアが浮かんだら、忘れないようにメモなどして、しっかりと頭の中に つかまえておく。そして、それがやがて夢になり、それを実現するための方法を直感的に、 あるいは訓練をかさねて習慣化していく、それには先ほどの好奇心、自信、勇気と持続性 の4つの要素が必要なのだ。

・「夢をもてば、実現できる!」と心に刻んでおこう。
・プラス思考の辞書では「経験がない」は「新しい冒険の楽しみ」となる。
・自分を信じて元気づけてくれる人が一人でもいれば、立ち直れる。

・積極思考人間は直感的に「これだ!」と思ったアイデアに固執する。
・見た瞬間に飛びつくような計画でなければ、完成までの長い時間、エネルギーを 保持するのはむずかしい。
・我々は、何となく自分の限界をきめつけてしまい、そのために前に進めなくなっている 場合が多い。先入観が邪魔をして限界が広がらないのだ。

・他人が失敗に終わったプランこそ、あと一息で成功する「蛹」なのだ。
・人生最強の言葉−「私ならできる!」
・自分の間違いをすぐ認めて訂正したり撤回する勇気はあるか。


かってに感想
最近はビジネス書なるものをほとんど読まなくなった。
なぜだろう、いくらあがいてみても、先が見えすぎていてどうしようもないという諦めからだろうか。
なぜ、この本を読む気になったのだろうか。

「夢」を実現というテーマに引かれたようだ。
たいていの人は、年が変わって何かにチャレンジしようと思っているはずだ。
新しい年も1カ月がすぎ、はやそのチャレンジに挫折しかけているころではなかろうか。

そして、ああ今年もだめのようだ。となっているころではなかろうか。
そんな自分にも刺激をあたえたくこころして読みました。
人が気持ちを動かされるのは、実際に行動を起こし体験した事実が書かれたものとか、話ではなかろうか。

ただ自分がするか、できるかは別として、もう一度自分もやってみようかという気になるのではなかろうか。
そんな体験談の話や先人のいいフレーズがちりばめられている。
ただ比喩の話が出てくるのは、残念ながら私の頭がついていけない部分があった。

いつもながら読んで自分がいただけそうなヒントだけをもらえばいいのだと読み進めた。
何かをしようと思う時、いつも私が思っていたことは、とにかく始めたら続けるということでやってきた。
1年間に3つの新しいことにチャレンジすることでやってきた。そのハードルの高低は別として。
確かに、この本には、続けることの大切さがとかれている。

特になるほどと思ったのは、「失敗は終点ではなく、成功は終わりがないということを心にとめ・・・」 といった「積極思考」の考え方である。
とかく日本人は、失敗を極端に恐れている人が多い。それは最近までの企業での成績評価でも、 企業を倒産させた経営者の末路をみてもわかる。
これは極めてアメリカ的な、チャレジするものに対する考え方であり、日本ではまだまだである。
各チャプタの裏には、格言がある。その中のひとつに「機会を逃がすな!人生はすべて 機会である。いちばん先頭を行く者は、やる気があり、思い切って実行する人間である。 『安全第一』を守っていては、あまり遠くへボートを漕ぎ出せない」(デールカーネギー)がとても印象的だった。

自分のアイデアを自分でつぶす人のせりふに「できるわけがない」「そんなのは論外だ」 「危険すぎる」「誰もそんなことをしていないよ」「今のままで十分さ」 まだまだあるが、思い当たるふしはないだろうか。
そして、いちばん気に入ったフレーズを最後に書いておこう。

「小さな第一歩からはじめる。
お金なんかなくても、夢と祈りさえあればスタートできる。
小さな歩幅で十分だ。ただ向こう側を見ないで性急にジャンプしてはいけない。
一貫性のある行動で、自分をコントロールしながら正しい方向に進む確信ができるまで、 足をしっかり大地につけておこう。あまり欲張って口にほおばるとむせてしまう。
あせらずに少しずつ、かみくだいていこう。落ち着いてゆっくりやれば、できないことはない」
とにかく夢を実現するには、まずは一歩を踏み出す、そして着実に継続する、欲張らなくてもいい、 あわてなくてもいい、かならずできるということを信じてということになるようだ。

もちろん「夢」をもつこと、見つけないことには 何も始まらないことだけは確かであるが・・・。




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