今週のおすすめ本


ブック名 生死同源
著者 篠原佳年
発行元 幻冬社 価格 1680円
チャプタ プロローグ:見えないものには価値がある
@病気が治る魔法の病院
A森羅万象を探る医者の巡礼
B21世紀の健康革命「気づきの医学」
C心に効く健康哲学「生死同源」
キーワード 心の持ち方、病気、病院、医者
本の帯 人はなぜ不公平に生れつくのか
先天性失語症の息子、心の病に冒された妻。しかしいちばんの病人は、二人を治せないことに苦しむ、医師の私だった。
気になるワード
・フレーズ
・「医師とは権威あるもの」という発想のもと、従順で温厚で寡黙な患者さんたちの「人間としての存在価値」は案外病院ではないがしろにされてきたような気がします。
・病気の時間を忘れるほど楽しいことに熱中したとき、痛みを伴う症状は驚くほど軽減します。
・人間が何かに気づき学んでいく過程では、縁という不思議な前兆に導かれているような気がします。自分にとって「必要かつ最善」と思われる出会いが、次の学びを示唆したり礎になったりする。
・瞑想を始めた百人中九十九人までが1カ月も経たないうちにやめてしまいます。けれども本当は瞑想というものは、ここからが面白い。本性を見る恐怖に恐れおののいたり、辟易したりしてもなお、見続けることによってゴミのよなものは、次々と浮かぶごとに面白いように消えていく。
・東洋医学の養生訓にも感情の度合いが内臓の状態を左右するので要注意をという教えがあります。くよくよすると胃が悪くなる。恐れると腎臓が悪くなる。悲しむと肺を傷める。喜びすぎたり笑いすぎたりすると心臓を傷める。怒りすぎると肝臓を傷める。
・本当の自分が思うように生きれば、ストレスがたまらない。端的に言えば「何をしているときが楽しいか」「満たさる思いがするか」「ワクワクするか」それを考えて自分のいちばん気持ちのいい状態が、本当の自分が望んでいる自分ということになるのだと思います。「教育という文化的影響を受ける以前の自分」
・エンドレスな病的の日々から抜け出すには、まず、きょう、自分自身がワクワクする大好きなことから始めていただきたい。
・浅い呼吸は、生活そのもののテンポをせわしなくしてしまいます。速く食べ、速く歩き、速く話し、いつもいつも何か急かされるように過ごしている。そうなると今度は頭の方だけに血が回り。お腹には行かないために、消化力がなくなり便秘になったりします。
・原因、因縁によらず、命が活性化して命が輝いているものは生き、命が衰えたものには死が訪れる。これが世の中のシステムなのでありましょう。・・・人の命の一生には大小がないものです。平均寿命すらも個人にとっては、何の関係もない。
かってに感想 聞き慣れない言葉が出てくる。「トラウマ(心の傷)」「オブトメトリスト」「アイドロジスト」「トマティスメソッド」。
さらに,少しいかがわしい言葉も出てくる。「サイババ」「輪廻転生」「霊能者」「気流測定器」。
この先生は,私の住んでいる近くの倉敷で難病の診療所を開設してるらしい。どうも全国的にはかなり有名らしい。
人は己の技術で,ある程度衣食住に困らなくなれば新しいことにチャレンジすることはあまりしなくなる。
私を含めた日本人の多くはきわめて保守的である。
しかし,この先生のライフワークは違う「目に見えないもの」に目を向けて,難病と闘い,常に新しい治療法を探すため全国行脚をし,そしていい治療法があれば早速取り入れるのである。
平和な時代,高齢化の時代,事故や大きな病でないと簡単に死ねない時代,必然人は「健康」を求める。
肉体的な「健康」を求めて少しおかしいと思えば医者に薬を処方してもらい,精神的な「健康」を求めて死を死とも認めぬわけのわからない新興宗教に走る。
健康が気になりかけた人,死について考え始めた人にとっていろいろなヒントがある。
そう思って気楽に読んでみればいい。
私は腰痛もちである。そんな人はこんな点検を,座る姿勢,歩く姿勢,仕事中の姿勢の癖,たぶん思い当たるところがかならず出てくるはずである。
でも,それが直せないのである。単なる怠け者なのだ。
こんな話もある。感情の度合いが内臓の状態を左右する。「くよくよすると胃が悪くなる」「恐れると腎臓が悪くなる」「悲しむと肺を傷める」「喜びすぎたり笑いすぎたりすると心臓を傷める」「怒りすぎると肝臓を傷める」
これは東洋医学の養生訓,思い当たるところがある人は,変えてみたいと思えば変えてみればいい。
老いるに従い,気が弱くなり人に頼る,改善しないなら医者に頼る。そんなとき 「病院は病気の症状の改善は可能でも,病気そのものはなおらない」
病院に多くのものは期待してはいけないのである。自分の意識を病から引き離すことが大切とこの先生はおっしゃる。
それにはさらに「病気や時間を忘れるほど楽しいことに熱中したとき痛みを伴う症状は驚くほど軽減します」というように,日ごろから人に邪魔されず楽しめる自分のものを見つけておく必要があるようだ。
加えてさらに、「立てば芍薬・・・」は漢方処方マニュアルという話、感情の度合いが内臓状態を左右するという話、浅い呼吸が生活のテンポをせわしくさせている話、そして虹彩分析コンピュータを購入したが技師が使用してくれないのその後はどうなったのかと、 いろいろ興味をそそられる。
・死生観へもどる