今週のおすすめ本


ブック名 ホームページにオフィスを作る
著者 野口悠紀雄
発行元 光文社新書 価格 735円
チャプタ
@ホームページを作ってみよう
Aホームページの活用でこんなことができる
B「ノグラボ」と「野口悠紀雄Online」
CIT時代の可能性と問題点

キーワード データベース、検索、ソフト、コンテンツ、アイディア、便利、情報発信、自分のもの
本の帯
知的生産に革命を起こす「自分で使うために作る」ホームページ 活用法初公開
気になるワード
・フレーズ

・インターネットは、もっと積極的に活用することができる。それは自らホームページを開設し、 情報を発信することだ。
・インターネットを用いて商品を売ろうとしてもうまくゆかない場合が多いが、ITを用いる ビジネスとは、商品の販売には限定されない。アイディアによっては、無限の可能性がひらける。
・実際に重要なのは「どのような内容のホームページを作って、どう使うか」というノウハウである。
・「インターネットに店を出せば店舗コストも売り手の人件費もいらないから効率的に商売ができる」 というのは幻想にすぎないのだ。

・ホームページにはさまざまな使い方がある。自分で見る、特定の人に通知する、グループで使う、 企業の内部で使う。
・「バーチャルカンパニー」がブロードバンド時代になって、にわかに現実のものとなってきたのである。
・IT革命とは製造業も含めたあらゆる企業の活動が、従来タイプのものから変貌してゆくことに なるのである。

・ホームページを見れば企業を判別できる。明確なポリシーに基づいて充実した情報を発信しているか? それらは頻繁に更新されているか?初めての利用者でも使いやすいように設計されているか?
・何よりも厄介なのは、高度成長を実現した功労者が依然として社会の主導的な立場にいることだ。 高度成長の輝かしい成功の記憶を捨てられないかぎり。日本でのIT革命が実現することはないだろう。
・「ハード」も必要だが、それと並んで重要なのは、「ソフト」なのである。通信回線がいかに高速化 したところで内容が空疎であれば意味がない。
・政府情報のネット上公開こそ、最も重要なIT政策なのである。日本でIT革命実現するための 第一歩は、政府のデータ公開であることを強調したい。

かってに感想
ベストセラーになるノウハウ本をいつも書く筆者である。
テーマは「ホームページ」、かなりの人が関心を持っているものだから、またよく売れるだろう。
ホームページとオフィスを結び付けているところが、新しい視点だ。
わたしがパソコンを買って、やってきたことを振り返ってみると。
まず最初にやったことはいろいろなホームページにアクセスすることだった。

男の場合、その結果行き着くところは、アダルトのページかもしれない。このレベルからなかなか抜け出せなかった。
次にそれから3カ月、とにかくコンテンツは気にせず、自分のホームページを作り公開することにした。
やがて、コンテンツを充実するため、イラストを描く、動画を作る、介護記録、読書記録、旅、釣り、野菜畑、 庭の花等々とチャレンジしてきた。そしてずっと維持してきたのは週一回更新することだった。

ある程度、ホームページの内容が充実した段階で考えたことは、いかにアクセスしてもらうかだった。
でもそれはいまでは、世界中に3億のホームページがあるということだから、どだい無理な話だったのだが。
当初は、アクセス数を高めるために、まず検索エンジンのあるYAHOOに登録、そしてCSJに登録した。
次にNTTのホームページに登録したが、結局、個人のホームページなんてもののアクセスを高めようというのは、 無理ということを知ることになる。
途中、「アクセスを向上するためのホームページ」なんてのにもアクセスして、 内容を充実し、更新を維持することだとわかったものの、いかんせんさしたるアイディアもなかったのだ。

ただひたすら自分情報を累積してきた、この4年間の自分の軌跡箱になってしまったようだ。
結果として、それなりによかったのだと自己満足している。
そして、いまではHP内情報は画像・イラストを含めて30MBをはるか超えている。
めずらしく、導入部での自分の話が長くなってしまった。

では、これはノウハウ本だから、自分がいいと思うところ・エキス、やってみようと思うところだけを ちょうだいすればいいのである。といつも私は思っている。
ただ、前段が長くなったように私の場合、すでに自分で個人のホームページを開設してるので、 その部分については、自分がやってきたことが間違いでなかったことが確認できたことである。
それは、「自分のためのホームページである」「更新を続ける」「内容を充実する」である。
この本で特に参考になったのは、自分のバーチャルオフィスを作るためのノウハウというか アイデアなのだ。

それを羅列してみよう。
「メールサポートシステム」「メールニュース」「インターネット情報源」「マイ情報源」 「検索エンジンの自HPへの取り込み」である。これらは、「自分が使って便利なホームページ は他の人が使っても便利だ」というところから生まれたものなのだ。
そして、そのキーワードは情報共有化のためのデータペース作りということ。
さらに、これからのビジネスとしての情報、それは「大量電子データの加工と分析による新し い情報の生産」と「eラーニング」である。
終わりに言いたいことは、読んでみただけではだめである。自分のホームページに取り込んで どんどんやってみる・情報発信してみることにつきるような気がする。



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