今週のおすすめ本 |
ブック名 | 「60歳の壁」をらく〜に越える5つのこころ術
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著者 |
はらたいら |
発行元 | 海竜社 | 価格 | 1470円 |
チャプタ | @オンリーワン思考で好奇心ワクワク・人生イキイキ!! Aがんばらないスタイルで勇気リンリン・自信マンマン B笑いとユーモア溢れる生活で脳120%フル回転・体シャッキリ!! Cしばられない生活で心のびのび・自分返り D甘え体質で無理なくらく〜に生きましょう |
キーワード | 好奇心、がんばらない、自分流、笑い、甘え |
本の帯(またはカバー裏) | 男、60歳。「威張らない」「頑張らない」「欲張らない」! 自分返りでたのしく生きよう!! 男の更年期を乗り越えて、はらたいらさらに、パワーアップ |
気になるワード ・フレーズ | ・自分のために生きる、を考える上で重要なキーワードになるのが「わがまま」。 傍若無人という意味ではなく、自分の心に素直に生きる、と解釈してください。 ・当たり前のことを当たり前に考えていたら、脳の回路は川のようにスムーズに流れ、 アイロンでシワを取るように脳をのっぺりさせてしまいます。 これでは、脳はひたすら老化させるだけ。ボケの一因になってしまいます。 ・自分が順風満帆のときこそ、苦言や敵を受け入れる度量の大きさが求められている のでしょう。 ・そんなカッコばかりつけていないで、自分に合った、自分が咲かせたい華を見つけること が大切だと思うのです。 ・他の漫画家の仕事ぶりはいっさい気にならないし、比べようという気持ちもありません。 ・自信を持つための1つの要素としてお金が含まれるかもしれません。単純な考えですが 資産や現金を持っていれば、ある種の不安はなくなり、それが生きる自信につながるという ことはあるでしょう。しかし、それだけのことで、お金は絶対にそれ以上のことは してくれません。 ・毎日、健康食品を飲んでいるのですが、健康は考えすぎないこと、 とらわれすぎないこと、が大切でしょう。 ・誤解を怖れずにいえば、おばさんやおばあさんの表情はにこやかなのに、おじさんや おじいさんは、一般的に「難しい顔」をしているのではないでしょうか。 ・更年期障害で生活に笑いやユーモアが少なくなるにつれて、ぼくの脳は停滞するように なりました。軽やかに脳を回転させようとしても、笑いのない生活の中でどこか ギクシャクし始めた脳は、思うように<動かなかったのです。こうしてぼくは 笑いやユーモアという「潤滑油」がなければ人間の脳は働かないということを身をもって 体験したわけです。 ・そもそもテレビには視聴者の想像力を枯渇させる困ったパワーがあふれています。 ・テレビの特性にマヒしているテレビマンには、小指の先ほどもみずみずしい想像力はなく、 当然、彼らが作るテレビ番組はただ騒々しいか、ただ説教じみているかのどちらかなのです。 これではテレビが面白いはずがありません。 ・趣味とは、もっと軽くコロコロと変わるものであって、いつやめても気にならない のが、趣味のいいところではないかと思うのです。ずっと続けるのは仕事だけで十分だし、 趣味にまで「やらねば」という気持ちを持ち込むのは好きではありません。 ・友だちの”旬の時期”といったら語弊があるかもしれませんが、人にはその時々に おいて大切な友人がいます。そのときに一番親しくつき合っているのが友だちであり、 友だちづき合いの質の深さや時間とともに変わっていくのでしょう。 ・ぼくは友だちがいなくても不幸だとは思いません。ぼくは独り遊びが得意ですし、 もし友だちが欲しくなったら新しい趣味でも探します。そうしたら、自然に新しい 友だちもできますよ。友だちって、その程度の存在と思えばいいのではないでしょうか。 ・夫婦だったらお互いに甘えましょう、といいたいのです。 逆にいえば、なぜ家族同士でもっと甘えないのか、ぼくは不思議でなりません。 家族で遠慮しあい、自由な生き方を犠牲にするのは、ごめんです。 |
かってに感想 | これからの生きるヒントをもらいたくて買ってみた本である。 著者「はらたいら」は、30年ほど前に始まった「巨泉のクイズダービー」 に16年間も出ていた。 いつも、なんでこんな解答−宇宙人的−が出てくるのか、また竹下景子の三択の女王 と合せて、いつも楽しく見ていたのだ。 どうも宇宙人も病気をするらしい。 なんというウイルスにかかったのか知らないが。 この番組を降りた年(49歳)に男の「更年期障害」を体験したらしい。 いまはそれを克服しゆったりと、オンリーワン思考で、がんばらないスタイルで、 笑いとユーモア溢れる生活で、しばられない生活で、甘え体質で無理なくらく〜に 生きているようなのだ。 年齢的には、さほどかわらないから、本から察する病状からすれば、 いまの私もその一種かもしれないと思える。 いわゆる、いろいろな話を聞いても「それがどうした」でやる気が全く起こらなかったらしい。 こと仕事に関しては、私も全く同じであります。 たいらさんは、「らく〜に」とは言うけれど、とてもそうは思えないけど。 ご本人的には、実にらく〜な生き方なのだろう。 思うにそれは、ひとことで言えば「自分らしく生きる」ということだと思った。 それが出来たのは、間違いなくコインの裏表のような女房殿のおかげらしい。 5コマ漫画ではないが、この本は5つで構成されている、5コマ目に大いにのろけが書かれているのだ。 このコマを読んでわかることは、日本男児は女房殿に面と向って感謝の言葉が言えない、 それは「はらたいら」とて同じなのだ。 それを、この本の紙面を借りてそれも50ぺージも割いているのであります。 要するに、還暦のけじめとして大いに「女房殿に感謝せよ」とのアドバイスなのである。 と言っても、凡人はいかにすべきなのでありましょうか。 そのくらいは自分で考えないと、脳のシワがなくなって呆けると言う事なのです。 この本では、私なりに大いに気になった言葉がある。 それは「バカの壁」ならぬ「60歳の壁」である。 私の場合、おやじはこの壁の前で沈没、あの世にいってしまった。 だから、たちまち私の人生としては、60歳は大きな壁なのである。 この本からいただけるヒントは即座に実行したり、すでにやってるものは 追い風をもらってると考えて継続したいものだと思っている。 まず、一番は「頑張らない」ということ。 これは、仕事のことではない、趣味のことである。 ついついたくさん作ろうとか、いいものを作らないと、とか思ってしまうのだ。 らく〜に楽しんで続けたい、続ける苦痛が出たら止めればいい、そんな気持ちで 早速実行したい。 次に、散歩は、更年期障害のリハビリ・体力作りの一環として続けていたい。 そして、「笑いやユーモアという『潤滑油』がなければ人間の脳は働かないということ を身をもって体験してきたわけです」と筆者が言うように、笑いやユーモアを 大切にしていきたいものである。 最後に、帯にもあるように「威張らない」「頑張らない」「欲張らない」の「3ばる禁止」 で壁に立ち向かいたいものである。 |