少年クラブ記録
(ネーミング)★★組み立て飛行機★★
(コメント)
▲町に出て模型店を訪れ、わくわくした気持ちを押さえながら、材料一式が入った組み立て用飛行機を買う。
▲補助用具として接着剤のセメダイン、霧吹き、のり、半紙等々。
▲ひごとひごをつなぐアルミニュウム管、
▲特に羽の部分がむつかしい、左右のバランスと前後のバランスを取る位置に取りつけるのだ。
▲エンジンはゴムだが本物と同様に主翼、尾翼、補助翼があるのだ。
▲浮上するためには、プロペラと長ゴムがその駆動の役割をする。
▲フレームができあがると、羽に半紙を糊付けする。
▲そして、霧吹きをしてしばらくまつと、乾いてピンっとはるのである。
▲プロペラを手巻きしながら、十分にゴムが巻けたところで準備完了。
▲風のない日が飛行日和、プロペラを持って手を離すとゆっくりと時間が止まっているかのように優雅に大空に飛んでいくのだ。



(ネーミング)★★ゲルマニュウムラジオ★★
(コメント)
▲そもそもラジオというものがどういう原理で音を受信し、音を発するのか分かっていない。
▲その音を受発信装置としてなぜゲルマニュウムを使用するのかも分かっていない。
▲組み立てのツールを買って、部品を接続するのにはんだと焼きコテとペースト。
▲抵抗とかコンデンサーとか、回路図面を見ながら、焼けたコテに少しペーストを付け、はんだを接続個所につけてつなげる。
▲もくもくとやるのだ。
▲やっていたのは私ではない、兄が組み立てるのがとても好きで、私は見る役だ。
▲組み立てが終わって、スイッチを入れ、周波数を合わせる。
▲ラジオ放送が受信されると思わず、拍手をしてしまったものだ。



(ネーミング)★★たこせんべえ★★
(コメント)
▲パリパリ、パリパリ
▲いい音なのだ。
▲やはり十円をモッテ買いに行っていた。
▲絵にはたこをあしらったが、こんな感じではなかったかもしれない。
▲と思いつつ、描いていたら、親戚からの土産物にこの「たこせんべえ」が届いたのだ。
▲おおおおなつかしさの声を発しながら、これであっていたのである。
▲いまの子供たちの口にはあわないかもしれない。



(ネーミング)★★福笑い★★
(コメント)
▲「おたふく」の顔を作る遊びである。
▲まずは全体像をイメージする。
▲そして目隠しをする。
▲次に遊び仲間から顔の部品を手渡してもらうのだ。
▲部品には目,鼻,口,耳,まゆがある。
▲その部品の名を呼んでもらいながら手渡してもらい,イメージしたところに配置するのである。
▲全部の配置が終わると,目隠しをとって不揃いな配置を楽しむのである。
▲正月にする遊びだから,笑って福を呼び込むということで「福笑い」となったのだろう。



(ネーミング)★★梅干し&梅酒★★
(コメント)
▲母が梅を漬けていたように思うのだが、定かではない。
▲昔の人は、何世代も前からのおばあさんの生活の知恵ではないが、健康にいいものを伝えるというのが家伝としてあった。
▲そのひとつが梅干しである。
▲一方、梅酒は、おやじがそれこそ押し入れに隠すようにして作っていたことを記憶している。
▲青い梅と焼酎、角砂糖をいれて、じっくりと寝かせるのである。
▲寝かせる期間としてどの程度だったのだろうか。
▲出来あがった濃い梅酒を少し薄めて飲んでいたようだ。
▲グラスを用意して押し入れから製造中の梅酒のビンを取り出す。
▲なぜか、おやじの顔がほころんでいた。



(ネーミング)★★ランドセル★★
(コメント)
▲小学一年生の定番と言えばランドセルである。
▲母に買ってもらい、自分の肩にかけてみる。
▲身体が小さかったため、ほとんどランドセルが動いているように見えてしまったらしい。
▲さらに、ランドセルの中に本やノートや筆箱や下敷きを入れると七才の子供にはかなり重いのだ。
▲新一年生は学生服に帽子をかぶり上靴の袋を持っていた。
▲帽子をかぶると前がかなりみにくくなる。
▲私の場合、金が無かったため幼稚園には行っていない。
▲だからというわけではないが、入学式には母に連れられメチャメチャ緊張していたように思う。
▲ピカピカの一年生は洟垂れ小僧で、当時はティッシュはなく、ちり紙も貴重で、新聞を使用していた。
▲鼻をとるには新聞紙では鼻が真っ黒になるため、学生服の袖のところで鼻を拭いていたのである。
▲拭いた後が乾くと、これがホントのピカピカの一年生だったのだ。



(ネーミング)★★パチンコ★★
(コメント)
▲パチンコといっても、チンジャラジャラのパチンコ店の話ではない。
▲二股に分かれた枯れ木を探し、分かれた両方にゴム輪をつなぎあわせたものをくくりつける。
▲その中心部に飛ばす石などを入れ、ゴムを引く。
▲目標物にねらいをつけ飛ばすのだ。
▲的に空缶を適当な距離のところに置き、当てるのである。
▲当たったとき音と空缶が落ちるとなぜか「やった」どうだと自慢したものである。
▲決して人に向って打つことも、そんなことがニュースになることもなかった。
▲それなりに子供としてのルールがあったのだ。
▲もちろん自分で作らなくても、万屋で売っていたのだが、金が無いので自作していただけなのだ。
▲まあ狩猟を楽しんでいるようなものだったのだろう。



(ネーミング)★★砂鉄★★
(コメント)
▲まずは、収集作業から。
▲磁石と小さな缶缶を持って公園・学校・建築現場にでかける。
▲紐をつけた磁石を乾いた砂場の中で遊ばすのだ。
▲しばらくすると、黒い小さなちりのようなものがくっつくのだ。
▲これが砂鉄である。
▲収集した砂鉄を白い紙の上にのせる。
▲そして、紙の下から磁石を動かせて遊ぶのだ。
▲小さな砂鉄の粒がたちあがり、紙の上にいろいろな模様を作る。
▲その模様を眺めながら楽しむ。
▲友達のと比べて楽しんだりもした。



(ネーミング)★★押し花★★
(コメント)
▲田んぼや野原に出て山野草を探す。
▲40年前は、まだまだ舗装も宅地も少なく、結構山野草があったのだ。
▲新聞紙を用意して、持ち帰った標本の水分を取るため、その間に挟むのである。この作業には結構時間がかかる。
▲ものの本によると3週間程度とある。その間にもこまめに新聞紙を取り替えるのである。
▲こんな細かい作業したかどうか記憶には無い。
▲次にからからに乾燥した標本を整理する。
▲確かワラ半紙を使用してやっていたように思う。
▲植物図鑑で標本の名前を調べる。日ごろ自分たちが呼んでいる名前と学名は結構違うのだ。
▲学名に加えて採取した場所・月日・人を記入しておくのである。
▲楽しかったのだろうか、いまはやりたいとも思わないから、宿題としてやらされているという気持ちが強かったようだ。


(ネーミング)★★昆虫採集★★
(コメント)
▲「昆虫採集」不思議なのだが女の子がやっていたという記憶はない。
▲虫嫌いの多い現代では男の子もほとんどしなくなった。
▲蜻蛉、蝶々、蜂、蝉、コガネムシ、くわがた虫、カブトムシ・・・。
▲虫かごと取り網をもって出かけるのだ。
▲当時はまだまだ野原や林が住んでいる近くにあったのだ。
▲少年の冒険心をくすぶるものだったように思う。
▲捕獲して虫かごに入れる。帰宅して採集整理道具、注射器で腐らさないための薬を入れ、整理箱の中で虫ピンでとめる
▲昆虫図鑑を開いて正式名を調べ、あわせて捕獲場所・日時を入れるのだ。
▲整理された箱の中を見ながら、満足感を覚えていたものだ。
▲特に捕獲に苦労したのは、刺される可能性のあった蜂であった。


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