少年クラブ記録
(ネーミング)★★虫の音(コオロギ)★★
(コメント)
▲秋,単身者にはきつい秋であるが,少年の頃は全く違っていたように思う。
▲鈴虫,松虫,コオロギ。唄にもあるようにあれ松虫が鳴いている・・・。
▲ああ面白い虫の声なのだ。
▲虫かごを持って,草むらの中を探し,虫を集める。
▲えさをあたえ,季節の移り変わりに,ひんやりとした秋の夜に虫の音を楽しむのだ。
▲忙しさだけが残る今の世では考えられない光景が。
▲車の音もほとんど聞こえない夜,静かであれば静かであるほど。
▲虫の音のすきとおった鳴き声に気持ちを和ませていたのである。

(ネーミング)★★アイスキャンデー★★
(コメント)
▲「キャンデー〜キャンデー〜」キャンデー売りのおじさんの売り声。
▲炎天下麦藁帽子をかぶり,半パン ・ランニングシャツで首にタオルを巻き,汗をふきながらやってくる。
▲アイスキャンデーの旗を自転車にくくりつけ,水色に塗られた木製の冷蔵庫にアイスキャンデーを一杯つめてやってくる。
▲最近のキャンデーのようにこったものではない。
▲砂糖水・ソーダー水を固めただけのようなもの
▲味もきわめて淡白,暑い日中にむさぼるようになめる。
▲しずくを落しながらなめる。
▲ああおいしいな

(ネーミング)★★柱時計★★
(コメント)
▲チクタクチクタクボーンボーン。
▲柱に掛けられた時計,木製の枠。
▲ゼンマイ仕掛けで動く時計。
▲ゼンマイが緩くなると,時間のお知らせ音が,気長になる。
▲そうなると私の出番だ。柱時計の箱の中にあるネジ巻道具を取り出す。
▲もちろん柱の高いところにあるから,いすを持ってくる。さらに精一杯背伸びをする。
▲ギーギーとネジを巻く。いっぱいいっぱいに,こどもができる限界までに。
▲そうすると元気のいい時報を知らせてくれるのだ。

(ネーミング)★★とうもろこし★★
(コメント)
▲とうもろこしは,近所の畑で栽培されていた。
▲その季節になると,八百屋さんの店頭に並ぶ。
▲七輪で焼いて焼きとうもろこしにするか,蒸して蒸しとうもろころこしにする。
▲ビーバーの歯のように実を食べる。
▲小さな粒にすこし甘みがあり一気にかじってしまう。
▲いまでは,夜店の売り物としてもあまり出回らなくなった。
▲丸かじりの楽しさ,遊び仲間でワイワイ言いながら食べる楽しさ
▲値段までは覚えていないが,いい三時のおやつというところだっただろうか。

(ネーミング)★★焼きいも★★
(コメント)
▲い〜〜し焼き芋,独特の売り言葉で流してくる焼き芋屋さんの話ではない。
▲生のさつまいもを買ってもらい。
▲秋深し,庭先の落ち葉を集める。集める。
▲あるいは近所の広場へ行き,落ち葉を集める。
▲落ち葉に火をつけ,その中に生のさつまいもを入れる。
▲適当な棒切れを見つけて,焼き具合を見る。
▲こんがり焼けた,焼き芋を適当に割って食べるのだ。
▲ふうふうと冷ましながら・・・・。びんつけ芋になるとさらにおいしい。
▲なぜそんな状態になるのかわからなかったのだが・・・

(ネーミング)★★父の自転車★★
(コメント)
▲古ぼけたアルバムの中に親父と一緒に写っている写真がいくつか残っている。
▲白黒であるが,すでに色あせ,時の流れを感じさせる。
▲その中のひとつに,親父の自転車の前に鉄製の椅子をつけ,いい顔しているのがある。
▲親父が私を自転車の前に乗せ,よく映画館に連れていったらしいのだ。
▲いい顔で写っているから楽しみだったのだろうと思う。
▲いまだに,「君の名は」とか島倉千代子主演の映画が記憶に残っている。
▲そのほかに洋画で西部劇ものがかすかにみえかくれする。
▲ただ,映画館の暗闇の中から明るい外に出てきたら,なぜか頭がくらくらしていた。
▲いわゆるさかなが酸素不足でくちをパクパクしている状態,外に出ると必死で空気を吸っていたような気がする。
▲多分当時は,禁煙なんてなかったし,おやじがヘビースモーカーだったからかもしれない。
▲楽しみと苦しみを同時に味わっていたようなものだ。
▲そのおかげで煙草は吸わない

(ネーミング)★★僕の自転車★★
(コメント)
▲念願の自転車を父が買ってくれた。いくつの時かは覚えていない。はやる気持ちを押さえながら。
▲早速,近所の神社へ出向き乗る,乗る。
▲獅子が二像あるところから鳥居まで100メートル。
▲これを何度も往復するのである。だれでも最初は,補助車付きに乗るのだが。
▲ある程度,慣れてくると補助車の片方をはずしてもらう。
▲さらにもう一方を外す。といってもすぐにひとりこぎできない。
▲兄貴に後ろをもってもらいながら,バランスをとりながら乗るのだ。
▲やがて,兄が知らぬ間に手を離していた。
▲本人はいい気になって乗っている。やがてガッシャーンというけたたましい音とともに転倒。
▲獅子の像にぶつかったのである。
▲前車輪のハンドルが曲がって,父にしかられた。
▲でも,これがきっかけで乗れるようになったのである。

(ネーミング)★★こおりざとう★★
(コメント)
▲磨かれていないダイヤモンドのかけらのようなもの。
▲いろいろな大きさの粒に小さなこころが動いて。
▲ただながめているだけで口元が緩む。
▲母はいつも食べていいとは言わない。
▲甘いから食べすぎると虫歯になるとよく言われたものだ。
▲ではどんなときにオープンに食べていいと言われたか。
▲それは,風邪を引いたときだった。
▲私がのどが痛いと言えば,「こおりざとうでも舐めておきなさい」とお許しがでるのだ。
▲ただ,少し注意事項がとぶ。
▲噛んでしまってはだめということなのである。
▲噛んでしまえばすぐ胃に落ちてしまうからだ。
▲舐めることによって喉にやさしく作用するということなのだが,それがなかなかできないから始末が悪いのである。

(ネーミング)★★へび花火★★
(コメント)
▲いろいろな花火で夏の日を楽しんだ。
▲線香花火,打上げ花火,ねずみ花火・・・あとはと思い出したのが,この花火だ。
▲この名前は私が勝手につけたのだが,いまもって正式名はわからない。
▲導火線に火をつけ急いで離れると。
▲小さな円筒の箱の中から,煙をもくもくとあげ,出るわ出るわ。
▲すすの塊のようなものが,下から下からと。
▲かっこうからいうとヘビのように見えたりするからかってにこの名にしたのだが。
▲硝煙の独特の臭いを我慢しながら,ほとんどの花火は役目を終えると消えてなくなるのに,いつまでも出続けるニョキニョキが面白かったのだ。
▲きゃっきゃ,きゃっきゃとはしゃぎながら楽しい夜となる。

(ネーミング)★★ねずみ花火★★
(コメント)
▲この花火は元気がいい。
▲導火線に火をつけてしばらくすると,くるくる回る。
▲回りながら,音を出す。
▲回るのは一定ではない。
▲仲間同士で逃げ惑いながら,ランダムな動きを楽しむのだ。
▲音も小気味よくていい。
▲暗闇のなかで自転しながら,黄色い火花が散る様は,
▲打上花火とは違う,小さな子供の世界のファンタジーなのだ。
▲線香花火のように動画にすれば,もっと実感がでたのかな


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