読み感 |
年老いていく両親、理想の死の迎えかたを母に見、老骨になっても、色恋に元気な父に老いの醜さを感じる。仕種が父に似ていると妻から言われ、父に似たくない自分、一方で自分も向えつつあるどうにもならない老い。可愛い母にはやさしく、見にくい父には厳しく。やはり年老いても人間可愛いくなくては人の優しさには触れられないのかと思うことしきりである。 母への優しさの表現では、特に母の母校から黄落のひと葉をもちかえり、母にその落ち葉を握らせる場面がある。胸が厚くなるものを感じながら、この優しさの表現は自分にはできないだろうと思ってしまった。 (漢字の宿題)あなたはいくつ読めますか。ほんの一部披露 盥、耄碌、胡散臭げな、蹲る、錘、卓袱台、襞、鉦、錦繍、欅 ………… |