読み感 |
老いた親、寝たきり老人を誰が面倒を見るのか、我が家も筆者と同じように娘(姉)がみる結果になった。一般の家庭では筆者のように納得して話しあいして(?)も決まらない。ずるずるべったりで知らぬまに息子の嫁が面倒を見ている例が多いのではなかろうか。実の母娘ゆえに会話のやりとりは、いい意味で言えば素直で、単刀直入である。他人が聞けば泥沼で本当にクソババーという感じがする。これが、嫁と姑であればいまごろの娘は元気がいいから「離婚します」ということになるのかもしれない。 筆者は夫から自立し、介護者を抱えながら特養老人ホームサービス、ホームヘルパー等の実体験を踏まえ、国・市町村の福祉政策・体制の貧困についてフレーズのところどころに、チクリチクリと、時には大声でちりばめている。最後に孫が海外留学することになり、母娘の本当の共同生活が始まる。………どのような展開になるのか。筆者の言葉を借りれば「なるようにしかならない。」 |