<<手作り手順留意事項その2>>

仕上げ・高台作り



*乾燥具合を確認する。
*乾燥が十分でない場合、ドライヤーを利用して全体を乾かす。

*口を付けるところを水平に整えるか、でこぼこのままにするかは適当にし、 水平に整える場合は、低いところよりもう少し低目に合せる。
*底の部分が1cm以上あれば、高台作りをする。

*高台は、口径の2分の1より大きくし3分の2程度とする。
*ろくろにぐい呑みを逆さにして中心部に置き、脇を固めて円を作るツール使用して ろくろを回転させ、二重の円を描く。
*底の部分・横の部分の厚さを確認しながら、ツールで削る。

(注)・要は、安定した高台と、平均的な厚さに整えるため削る。
・高台のしきりははっきりとつける。

・底に近い部分が厚くなりがちなので、厚さを確かめながら削る。
・削った粘土は、はけを利用してはらう。

*底の部分が1cm以内であれば、ぐい呑みの場合、底の外側部分は へこます程度にする。
*縁部分や高台は尖らせないで削る。

*底の裏面に自分のサインマークを鉛筆で入れる。

日本手ぬぐいの使い方と成形後の作品の持ち方





*日本手ぬぐいは、人差し指と中指で上部を、薬指と親指で引っ張る。

*指と指の間のところをならしたい個所にあてて、調整する。

*作品の移動は、両手の人差し指と中指の間で挟んで持つ。

柄の取り付け



*コーヒーカップの柄・・・付け位置寸法約2倍弱にする。
*形は自由に考えて端は切る。少し太目にし、中へ押し込むようにして曲げていく
*持つことが目的であり、全体とのバランスを考えて形作る。
*カップへの取り付け位置を定める。
*カップ、柄相互に溶かした粘土を付けて、擦り付けるようにカップに柄をつける。
*柄を取り付け後は、カップは逆さにしておく。
*半日〜1日は、ボックスに入れる。

面取り

*器の側面を曲面としないで平面としたもの。
*この側面を削る時は、カツターナイフを利用して大胆に削る。

小皿削りとシッタ

高台際の厚み

<小皿削り>
*底の厚さの確認・・・高台口径3分の2。
*先に外側削り。
*内側削り・・・高台の高さ、見た目のバランスが大切であるが、
高台際(重みの負担がここに集中するため)の厚みがそれ以上に大切。
(注)薄いと高台から外側部分がしなる。
*シッタの高さは、皿の深さ・大きさにあわせて。(安定感を見ながら)
(注)シッタ(けずり台)は粘土でろくろの中心部に作り、適当に乾燥させる。
*ろくろの回転を利用して大胆に削る。
*適当に削り、厚さをみながら、また削る。

<皿の乾燥>
*口縁の一方的な乾きを防ぐため、ビニール・新聞などをかけ、 日蔭で時間をかけて乾燥(とくに大皿)。

<<袋物(徳利)>>

<肩作り>
<首作り>
<口の作り>
<胴の丸み>




*底は大きめ、広げすぎない。
*積み上げまっすぐしぼる。
*ひもは細めに、つなぎ目は丁寧に。(粘土の3分の1を残し、ひも状にして使用)
(注)表面が光るだけになるので、あまり水をつけすぎないこと。

*厚みはそろえて広げすぎない様に
*底の厚みは、1cm、確実にとる。
*内側の底は適当なところでならす。(出来上がった時には修正できない)

<袋物削り>



<シッタの作り方>
*口の小さなもの・・・皿。
*口縁が水平でないものの、削り、仕上げ工程で使用。
*口縁は太めて゜なめらか、胴は締め、やや広げる。
*植木鉢などを使用してもよい。
*口縁は徳利の肩の大きさに合わせ外に開く。

<高台削り>
*底・腰の厚みを事前によく頭に入れておく。
*全体のバランスを見ながら