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§§信ずることは人に力をあたえる§§ §§だれでも死は恐ろしい§§ §§しかしだれにも平等に死はやってくる・・・・・・ |
<仏説摩訶般若波羅蜜多心経> (唐三蔵法師玄奘訳) 観自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。照見五蘊皆空。 度一切苦厄。舎利子。色不異空。空不異色。色即是空。 空即是色。受想行識。亦復如是。舎利子。是諸法空相。 不生不滅。不垢不浄。不増不減。是故空中無色。 無受想行識。無眼耳鼻舌身意。無色声香味触法。 無限界。乃至無意識界。無無明。亦無無明尽。 乃至無老死。亦無老死尽。無苦集滅道。無智亦無得。 以無所得故。菩提薩た。依般若波羅蜜多故。 心無けい礙。無けい礙故。無有恐怖。 遠離一切てん倒夢想。究竟涅槃。三世諸仏。 依般若波羅蜜多故。得阿耨多羅三藐三菩提。 故知般若波羅蜜多。是大神呪。是大明呪。是無上呪。 是無等等呪。能除一切苦。真実不虚。 故説般若波羅蜜多呪。即説呪曰。羯諦。羯諦。 波羅羯諦。波羅僧羯諦。菩提薩婆訶。般若心経。 |
それ,人間の浮生なる相をつらつら観ずるに, おほよそはかなきものはこの世の始中終まぼろしのごとくなる一期なり。 さればいまだ万歳の人身を受けたりといふ事をきかず。 一生過ぎやすし。 いまにいたりて,たれか百年の形体をたもつべや, 我や先ひとや先,けふともしらずあすともしらず,をくれさきだつ人はもとのしずく すゑの露よりもしげしといへり。 されば朝には紅顔ありて,夕べには白骨となれる身なり。 すでに無常の風きたりぬれば,すなはちふたつのまなこたちまちにとぢ, ひとつのいきながくたえぬれば,紅顔むなしく変じて桃李のよそほひをうしないぬるときは, 六親眷属あつまりてなげきかなしめども,更にその甲斐あるべからず。 さてしもあるべき事ならねばとて,野外にをくりて夜半のけぶりとなしはてぬれば, ただ白骨のみぞのこれり。あはれといふも中々をろかなり。 されば人間のはかなき事は,老少不定のさかひなれば, たれの人もはやく後生の一大事を心にかけて, 阿弥陀仏をふかくたのみまいらせて念仏まうすべきものなり。 あなかしこあなかしこ |