「犬も歩けば棒にあたる」 「街に出れば人にあたる」 電車の中で、人を観察するのも面白いが、街で人を観察するのも面白い。 先日、立寄った書店での老夫婦の会話。 「こんなところにそんなもの売っているわけないでしょ」杖をついた老婦人が言う。 そんな老婦人の言葉を聞いているのかいないのか..... 「茶菓子ありませんか」老亭主。 「ここでは、売ってません」冷たい店員の声、あっけに取られる周囲の眼。 「それみなさい、売ってないでしょうが、はずかしゅうていけんわ」 逃げるように、書店を出る老婦人。 追いかける老亭主。 「ほんとに、はずかしゅうていけんわ」 人の言うことを聞かない。 頑固はぼけの始まり。 書店好きの禿おやじの我の姿を垣間見たのでありました。 |
手振り身振りなどと言います。 小さな子供の手振り身振りには、異常に関心を示すのに。 (それは、愛子さん見て分かる) いつごろからか、大人になるにしたがい、 この手振り身振りをしなくなったのだろうか、日本人は.....。 年始に天皇家の人々が、3分間お出ましになり、 にこやかに手を振る。 大きく振るわけではない。胸元当たりで手を振る。 そんなテレビ画面を見ながら、家人が言う。 カーテンを開ける、わが所作を見て、 人差し指が立ってると。 「われは高貴な生まれじゃ」....。 |