******仲間達の行くところ*******

53年ものと48年ものの人間様。
それに17年もののお車で出かけた。
今年の懸案事項を解決するためなのだ。
それは、粗大ゴミの処理である。

今年から、電話すれば回収には来てくれるのだが、有料になった。
それも捨てる物によって値段が違う。
ところが、直接焼却場に持って行けば「ただ」なのです。
当然けち夫婦はそれを考えます。

何のことはない、
人間と車の粗大ゴミがお世話になった粗大ゴミにお別れをするため、
一路焼却場へと出向いたのであります。

最新鋭のダイオキシンをほとんど出さないという焼却場。
かなり街外れにある。
焼却場の周辺はまだ道路の整備中
焼却場独特の臭いもない。
矢印に従って、構内に入る。

まずは車ごと重量を計る。
「何を持ってきましたか?」
「ゴルフ道具と布団などです」
免許証を確認される。(市内居住者確認のためか)

「左へ曲がって、右へまた右へシャッターの前で待っててください」
なんて指示を受ける。
指示に従い、シャッターの前で待つ。

シャッターがあがり、案内の人に、また中味を問われる。
「ではこちらへ車をバックして」と案内される。
トランクを開け、粗大ゴミを降ろす。
所要時間1分間ほど、「あちらを回って出てください」
出口のシャッターが開く。
帰りに、また重量を計る。
これで、粗大ゴミの重量を見るのだ。
実に親切な対応である。

とはいえ、
シャッターが上がり、構内に入る時、何かさし迫る物がありました。
(初めての体験(不安?)とはこんなものなのでしょうか)
どうも、私たちも粗大ゴミみたいな、そんな錯覚に陥ったのでありました。
このまま焼かれてしまいそうな...。




******またまた京都*******

****早朝の電車*******

まだ、陽が上がらないうちに、それも雨の中を出かけた。
朝駆けである。
早朝始発の電車の客を見ていると、いろいろ面白い。

客層を見ると
何となく京都に行きそうな顔もわかる。

別の車両からやって来た足長のお姉さん、
朝には不釣り合いな艶めかしい赤のストッキングをはいて、
モデルのように歩くのだ。どうみても勘違いしているように見える。
(何をしに来たのだろう、じっとみる)

通り過ぎたかと思えば、
また戻って来て、トイレに入った。
それなら別に、行ったり戻ったりしなくてもいいはずなのだが。
まあ朝から、楽しませてもらったのだからいいか。

隣の席では、母子とおぼしき二人が話しをしております。
母なる人はもう60歳を過ぎてるようで。
こんこんと20代の息子に話しをしている。

聞くつもりはないのだが、聞こえてくる。
どうもセクハラについて話しをしているようだ。
「女の人のだれかれでも触ってはいけない。おかあさんならいいが...」なんて
「絶対いけんのんよ」...

眼や耳をうろうろさせながら、
次第に尻の当たりがもぞもぞとしはじめる。
尻暖房は、けつにこたえるのです。
ケチな二人の旅はいつも快速列車だからです。

最近は優先席も変った。シールだけでなくなったのだ。
座席シート全体にその柄(お年寄り、体の不自由な人、妊婦)
が入っているようで。秋の時はなかったのに。

****弘法さんの御詠歌二句******

「ありがたや高野の山の岩かげに 大師はいまだおわしますなる」

「空海の心のうちにさく花は 弥陀よりほかにしる人はなし」

****東寺お参りと出店**********

讃岐平野にため池を作り、雨乞いをした弘法さん。
だからではないが、寺を出店に取られてのお恵みの雨なのか。

門を入るが、とにかく傘だらけで、襟元に雨の滴を感じながら、
ただ流れに逆らわずに進むだけ。
出店は1000店ほどあるらしい。

傘に押されて、
お気に入りの出店でゆっくりもできないのだ。
中には、「傘のしずくが商品へかかり商売にならん」と性悪女が、
嫌みな顔をして言う。
だから余計に止まれない。

ただただぐるぐる回っただけ。
みな我さき我先だから。
どうしようもない。
線香をあげるのだが、線香を前に突き出して進んでくるおばさんもいる。
危うく服を焼かれそうになる。

折角来たのだからと、賽銭を入れて、弘法頼み。
亀さんの石像に、人が群がり、
撫でては御利益に預かろうとする善男善女が絶えない。
まだまだと、
長生きをお願いしているのだろうか。

結局、狐うどんと五平餅を食べて600円。
買ったのは、きんかん飴350円。
賽銭と線香代の小銭だけの出費。
雨と傘と寒さに勝てずに、
そそくさと京都駅へ戻ったのでした。

寺院内の建物と出店を探索して、
いろいろと画像を撮るつもりが、
大きくはずれてなんとも寂しい旅でした。

****京都駅地下街*************

東寺から駅までタクシー
かなりのお年の運転手さん
「信号が3回変ったが前へ進まないので、違う道を行きます」
なんだかんだとのたまいながら、

早く目的地へ行こうとして路地へ入るだが、
一方通行ばかりで、
ぐるぐる回る結果に...(乗ってる二人は、ほとんど急いでいないのに)

吹き抜けの京都駅は、寒いだす。
開業5周年とやらの垂れ幕、
大きなクリスマスツリーが点滅しておりました。

雨から逃れて、京都駅地下街へ、
こうなると家人の眼が輝きます。
地下街には、鳥の囀りが流れ、
トイレはすべてウォッシュレットなんて書いてある。
お尻にやさしい駅なのだ。

お決まりの漬物を買いまして、
さらに「サボイ」のバッグとやらを買い、
熊五郎という胸焼けのしたラーメンを食べ、
はずれのティッシュとあいなる二度の福引き。

余談ですが、
「朝日堂」なんていうなかなか可愛い陶器を売る店がございましたよ。
ただ見ただけですがね。

なんと言ってもおいしかったのは、
姫路駅ビル内にある弁当屋さんで買いましたお持ち帰りの焼肉弁当でした。



・小噺パート4メニューへもどる