中国映画で初恋の来た道というのがあるのですが、 amigoさんの好みにあいそうです。 素朴な女の子が、 好きになった人のために料理などを作って待ってたりするんですよ。 機会があれば見てみてください。 ******************************* sallyから、 「初恋のきた道」という衛星放送映画の録画をビデオカセットで貸してもらった。 最近、映画館で映画を鑑賞することもなくなったし、 テレビでの視聴も繰り返しものが多い。 そんな中、「ちょっといいのがある、amigoさん向き」 ということで貸してくれたのだ。 中国映画である。香港映画には馴染みがあるのだが。 初物です。 ***********ストーリー******************* 場面は、地元を離れていた息子が父親の訃報を受け、 故郷に帰ってきたところから始まる。 村の世話役から、葬儀をどのようにしようかと 相談を受けるのだ。 そして、こんな話を始めた。 「この村では、村以外の場所で死んだ時は、 死んだものが帰り道を忘れないように、 お棺を担いで連れて帰るというしきたりがある。 でも、いまでは時代も変り、車で連れて帰っている」と言うのだ。 さらに続けて 「ただ、あなたの父を死んだ町から、担いで連れ帰るには、 人出と時間と沢山のお金がいる」と...。 息子は、母に車にしようと説得するのだが、 母は頑なに受付なかったのだ。 思い悩む息子は、 テーブルの一枚の写真を眺めながら、 村で語り継がれている父と母の恋物語を回想していた。 それは、他村の男と恋して結婚するなど珍しい時代だった。 ある年、村に学校ができることになった。 先生として赴任することになった父。 その父と村娘の母が恋に落ちたのである。 **************************************** 主演の娘役を演じる女優の表情や動きが実に素朴で愛らしい。 そんなシーンの連続なのだ。 会話を少なくしてナレーションが多いせいなのか、 自然の風景と流れる音楽、それにより、 イメージがかなりできあがってしまう。 初恋はこんなに素晴らしいものだったのかと思うほどに...。 それは、娘が心ときめかして、繰り返し学校へ出かけて行くシーン、 学校帰りの道で遠くからじっと男を見つめ、恋焦がれる様を 演ずるシーン。 そして、 男のためにひたすら食事を作ってやる、この繰り返しのシーン。 男(父)も次第に娘を好きになっていくのだが、 学校が休みになり、「いついつ帰るとという」約束だけを残して、 冬を前に町に帰ってしまう。 その帰る車を追いかけ食事を大切な土鍋に入れて届けようとするのだが、 落として壊してしまい、さらに男からもらった髪留めもなくしてしまう。 その髪留めを探して、 道を行ったり帰ったり、幾度も幾度もそれを繰り返すシーン。 やがて、帰ってくるその日を待ち遠しく待つ娘に、目の不自由な母(祖母) は言う、「身分が違う。あきらめなさい」 でも娘は、男が帰って来る日、道のそばの林で待ち続けるシーン。 いずれのシーンも、遠くなってしまった、 ほとんど忘れかけているときめくこころの動きなのだ。 そして、この恋はこんな形で成就する。 男は帰ってこない。 娘は吹雪の続く中、幾日もその場所に出ては、帰りを待つのだが... 家に帰った娘は、高熱で倒れてしまう。 二日も眠っている間に男は村に帰り、そんな娘を見舞う。 春を迎え、授業のために帰ってきた男と娘は、 男の家族の反対を押しきってやがて結婚...。 めでたしめでたし...... ************************************** 「純愛」「忘れていたもの」「大切なもの」とは何かを教えてくれるが、 戦後の高度成長期に青春を迎えた私に、 恋の経験はあっても、こんなに純粋にはなれなかったように思う。 移り変わる季節とその季節ごとに変化する自然の色、木々、草花に、 女心のいとおしさ、くるおおしさが嫌でも伝わってくる。 こんなにいとおしく思われる男、それは男冥利につきる。 男の帰りを待つ姿、会いたくて学校に何度も出向く娘、 作ったご飯を食べる男の姿を影に隠れてはにかみながら みる娘の気持ち・姿。 男からもらった髪留めを、町に帰った男を見送った時に なくし何日も探し続ける。やっと思わぬ場所、 自分の家の庭の隅に見つけるのだ。 その時の喜びの表情。 学校から子供たちを送る男の姿を林の中からじっと見つめるだけで 話しかけられない娘の姿。 映画というよりは、「初恋」に対して、それぞれが持っているイメージを、 男の立場から見て, 思い焦がれ、耐える娘を描いているのだ。 中国で「おしん」が絶大な評判を取ったのがわかる気がしましたよ。 すれてただれてしまった、現代の日本の若者にはとても通じるものではなさそう。 まだ、過去に純朴、素朴さを頭の片隅に持っているわれにしても、(ほんとかいな) もう単なるイメージの世界でしかないように思われます。 ”忘れかけていた初々しさ” 恋とは違う話。 結局葬儀は、 各地に散らばっていた教え子たちが恩師のお棺を金を受け取ることもなく、 町から担いで村へ持ち帰るのだ。 思うに葬儀をどのような形でするのか、 それは生きて残されたものの勤めなのだが、 昔通り、自宅でするか、今風に葬儀会館でするか? いささか考えさせられるものを含んでいた。恋とは程遠い話。 *********sally**************** 映画、見ていただいてありがとうございました。 私もamigoさんといっしょで、感動したのは最後の教え子が集まって 送るシ―ンですね。 やはり、人を育てて残していくというのはすばらしいなと思います。 英語タイトルは the road home だったと思うのですが、 これを最初に見たときに、ただの初恋物語ではないなと思っていたのですが...。 時々、お客様からも言われるのですが、大恋愛してみたくないかとか、 恋愛に関してはかなり納得しているのでないんですよね。 中学の時も、男の子に声をかけてほしいがために、 宿題してたこともありますし (やたらと宿題の多い学校で、男の子がよく見せてと言っていたのだ。) 必ずできていないと、次回には声かかりにくくなりますからね。 しかも、ややこしいものほど(笑) しかし、この監督女の子の探し方が、おそろしく上手い。 あのての女の子を探させたら、ぴか一ですね。 きっと好みなのでしょう。 |
息子は、煙草をよく吸う。 部屋は煙草の臭いがこびりつき、窓を開けてもとれない。 もちろん部屋の壁紙の色も変ってしまっている。 家人は、「体のために止めた方がいいとか、本数を減らせとか」 いつも言っていた。でも聞く様子は全くなかった。 前の彼女の時は、特に何も言われなかったのだろう。 そのままずっと吸っていた。 ところが、ところが、それがねえ、最近禁煙してるんですわ。 家人の話によると、「新しい彼女が言ったのでは」とね。 仮にそれで止めたとすると 女の力は偉大です。それも若い女の...。 「女は弱し、されど母は強し」なんていいますが、 「母は強し、されど娘はさらに強し」ですなあ。 ただ私は、単に車代支払等金がないのでやめていると ふんでるのですがね。 思い出しました....... **************女は男の原型**************************** 先日:永六輔著<悪党諸君>を読みました。 かつて、著者が各地の刑務所を慰問したときの説法を集録 したものです。 その中に初めて知るフレーズがありました。 ・男の胸に残っている乳首はお母さんのお腹の中で、 最初の七週間女だったときのなごりが胸に残っていて、 男の乳首になっているんです。 ・両足の付け根が割れて、付け根が割れてるところが ふさがってとんがってくるとオチンチンになる。 チンポコになる。 |