******そそっかしや(maki)*******

夕食に酢の物を作った。
これを食べるのは義母と私だけ。そして2人の甘味加減も違うので、
それぞれ好きなように酢を入れる。

いわば料理というよりは、ただ混ぜるだけのいたって簡単なものなのだが・・・
食べてみたら・・・なんだかおかしな味がする・・・??
義母は何も言わずに食べている。・・・??
私の味覚がおかしいのかな??

義母が食べているのに、余計な事言って気味悪がらせてもいけないと思い、
私も黙って食べる。どうもおかしな味だな・・・??
確かに酢を入れたはずなのに、どうも酢の味がしないのだ。
いよいよ老化現象起して、味覚障害??なんて思いつつ食べていたのだが・・・
はたっ!と気がついた。

酢だと思っていたビン、あれは今回始めて買った料理酒が入っていたビンだったのだ。
酢と思っていたのは、酒だったのだ。
「酢と酒間違えて入れちゃった!」と義母に言ったら、
どうもおかしな味だと思っていたんだよ。

「せっかく作ってくれたのに、いちゃもんつけたら悪いと思って・・・」
とは義母の弁。
お互い変なところで気を使いあっていたのでした。
そそっかしやの嫁物語り。




******炎あがる*******

日曜日の夕方、明日も休みということで、ちょうどパソコンに向っていた。
突然、家人が声をあげるので、窓越しに川向いの家に目をやると、
炎が二階近くまで、あがっていたのだ。

われも思わず立って、隣の家の庭を見たのである。
向かいの奥さんが「おとうさん危ない消して」と叫んでいた。
さすがに、何かを燃やしていた当のご本人も、
やや慌てた表情でホースで水をかけていた。

消した後、なんとも言えぬ臭い匂いと煙が、我家にも入ってきた。
「いくらなんでもこんな住宅密集地で枯れ木を燃やすなんて」と
思ったのだが、

どうも枯れ木を燃やしやすくするために、灯油をかけていたのでは
と思える匂いだった。
炎の大きさには、たまげていました、すぐに消えるのだろうかと...。



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