******彼女紹介*******

先週の土曜日の夜の話。
「息子が彼女を紹介したいと言ってる」と家人、
すでに息子は彼女の母親にあいさつをしたらしい。
まだ、どうなるかもわからないのにと思うのだが。

そう言えば、前の彼女はどうなったのだろう。
前の彼女のときは、なんのセレモニーもなかった。
なのになんのあいさつもなく、我が家に休日に来ては、
すっといつも当たり前のように二階に連れてあがっていた。
妙な感じもしていたのだが、こんなもんかとそのままにしていた。
息子は「絶対にずっと付合う」とか申しておりましたが、
どうせ長続きはしないと私は思っていたからかもしれない。

ところが、一向に別れる気配がないので、
その間に、「彼女を紹介せい」と言うべきだったのかと思ったりしていた。
あいも変わらず、休みの度に、連れてくるではないか・・・。
このまま続くのかと思っていたが・・・

今年、前の彼女が就職してから、雲行きがあやしくなっていたようだ。
毎週、日曜日毎に、自宅に連れてくるか、外で遊んでいたのが、
ぴたっと音沙汰がなくなった。どうも終わっていたのだった。

それから、ものの数ヶ月でまた、新しい子を連れてきたわけである。
手が速いと言えば速い、私などは、いちいち親に紹介したことなど、
また家に連れて来たなんて記憶は全くないのだが。

なんだかんだと書いたが、
やがて、簡単なセレモニーは、始まった。
我「はじめまして、近所の叔父さんではないですよ」(笑い)
家人「名前が覚えられないわ」
彼女「是非覚えてください」で終わった。

紹介されたらされたで、なんか妙な感じではある。
翌日、はや名前を思い出せなかった。




******おひねり*******

毎度、家人のただシリーズ、田舎芝居「紅あきら」観劇にでかけたらしい。
老年のおばさんのおっかけのタイミングというか、花束とかおひねりとか現ナマ、
プレゼントを渡す所作を家人が身振り手振りで、教えてくれるのだ。

要は、舞台から降りてきた時に、その芝居の邪魔をしないように、
なんとも言えない、いじらしい所作をするのだそうな。

ついでながら、今回のおひねりというか、現ナマには、
十万円というのがあったそうな、扇形に広げてそっと胸元に入れたのだそうな。



・小噺パート4メニューへもどる