*********右肩上がりと隣の犬の名*********

しかしまあ毎度のことながら、家人の声はよくとおる。
隣のおじさんの声もよくとおる。
隣のおくさんのハクションも、となりのとなりの奥さんの ハクションもよくとおる。

「いい右肩上がりの声ですが、世の中、景気は右肩下がり少し遠慮して 平行ぐらいにしては・・・」とわたくし
「どうして右肩あがりってわかるんですか」
「喋っている時、右肩があがっているよ??」
これはうけませんでした。

話は変わって、毎度吠えていただいているとなりのワンチャン。
8年目にしてヤット名前がわかりやした。
引っ越した頃は、「ゆうちゃん」だと聞こえておりました。
「ゆうちゃん」だと内の息子といっしよでございます。

皮肉なものだなあと、思いながら、お互い甘やかしているなあと・・・。
ときにはそう思っておりましたが、その後・・・
りゅうちゃんだ、りょうちゃんだ、またゆうちゃんだと聞こえるのです。
耳が悪い、隣のおじさんその時の調子で、声色を変えるんですよ。
(たんなるいいわけ、耳がとおくなったようで・・・)
実に判別はむつかしく気にならずほったらかしておりました。

透き通った秋のある朝、その神の声は聞こえたのです。
あの元総理橋本龍太郎といっしょでした。「りゅうちゃん」。
ポマードてかてか、女性殺しの歌舞伎役者、
最近は既得権益者の親玉ですが、いつ小泉総理の足をすくおうかとねらっている、
わが地元選出の衆議院議員です・・・。





**********満中陰法要と過去の記憶*********


49日なんてほんとに速いものですね。
現在を生きている人間にとっては、忘れ去るにはこの程度の 日数が必要のようでして。

御坊が「中有」とかもうしておりました。

御坊の話によると(浄土真宗)、7日ごとにちがう裁判があって、 資格審査が行われるようです。
そして、極楽浄土か地獄かということでしょうか。
これは人間さまが考えたことで、 やはり死んだらなにもなくなる、無のようです。
といいます。わかりません。まだいっていないので・・・
でも近いことだけは確かなようでして。

****************インターネットで検索すると****************

中有(中陰)の旅の物語
・・・次の生縁を得るまでの最長49日間は、
懺悔(さんげ)して悔い改めることを強いられる旅が続く・・・
それはながくてつらい旅である

この物語は
懺悔すること
つまり心の底から悔い改めるということが
最も重要で唯一の条件であるということを示唆している

そして、その条件をクリアするならば
誰もが許されて救いとられるということを
同時に示唆している

みずからの心が救われるための
明確な根本条件を
肝に銘じておくが良かろう

**************************なんて書かれてあります***************************

納骨のためのお経の前に、蓮如が書いた御文、
「白骨のお文」が詠まれます。

それにんげんの浮生なるそうをつらつら観ずるに
おおよそはかなきものはこの世の始中終まぼろしのごとくなる一期なり。・・・
それから、お経が詠まれます。

やがてお経がおわり、お茶が・・・
母はいつもこのとき、御布施とリポビタンを出していましたとさ。

それから、車で10分程度の小高い丘の上にあるお墓に、
お骨を納めに参りました。
じいさんがあまりにもりっぱな墓を建てたものですから、
〇〇家代々の墓これはよかったのですが、残念ながら、
だれが入っているかの名前の表示は作ってなかった。

墓下に納めるために動かす石は、人間ひとりではどうにもならない。
ということで、墓守の方に頼んで、 当日納骨時、開いてもらうことになりました。
予想外のなんと開くだけで?万円の費用がかかったのでした。
丸儲けは坊主だけではございませんでした。

開けてびっくり墓の中、
骨壷が15柱も、姉いわく「これはにぎやかだわ」
おやじの納骨をして、30年以上が過ぎていますから、 私たちが知っているのは、じいさんと父親だけ さすがに叔母(母の妹、75歳)はすべてを知っておりました。

ここでちょっとだけ暇な御坊は、めいに(25歳未婚)
ちょっかいを出しておりました。
「もてよう、まだ恋人はいないのか、キスはまだかなど・・・」
好みのタイプだったのでしょうか。
気さくな御坊ですが女好きです。

そして、お経が・・・御坊も忙しい。
雨の予想もおおはずれ、御坊の頭と同じで 太陽が輝いておりました。
暑さのため、御坊の頭には粒の汗が・・・
わたくしの禿げ頭も汗で光っておりました。(家人談)

そして、姉宅に帰り、食事・・・
まちまちに母の思い出が語られる。
私たちが小さい頃の話(私が10歳頃まで)が、
ポンポンと叔母の口と姉の口から飛び出したのですが、
よくまあ姉は憶えているものだと・・・。
わたくしは、忘却の神様ですから小さい頃の話は、 うんちをはさんでかえったとか、ウシに追われたとか、
犬にかまれたとか、屋根から落ちて大怪我をしたとか、
のつぼに落ちたとかそんなことしか・・・
なんだかんだと話しながら、母は御先祖様になったのでした。




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