今週の気まぐれ本

 

ブック名

続・孤独のすすめ

著者

五木寛之

発行元

光文社新書

価格

780円(図書)+税

チャプタ


@孤独に怯える人びと
A「和して同ぜず」という思想
B生物としての孤独とは
C老いるヒントについて
D孤独を楽しむ
 

キーワード

水のような付き合い、和して同ぜず、仲間が去る、孤立感、遊行期、病みつつ生きる、如是我聞、ささやかなこと、時機相応

 

本の帯(またはカバー裏など)

人生後半戦をのための新たな哲学

かってに感想(気になるフレーズ)



人は、いろいろなタイミングで孤独を感じる。
老いはさらにそれをマイナス加算させることは確かだ。
それは、死へのロードの道のりがもう終わりかけ、一緒に歩いていた仲間が死んでいくからだろう。

「水のような付き合いでないと友情は長く続かない」
「孤独とは、大勢の中に身を置きつつも、『和して同ぜず』といことなのではないか」
「なぜ、年を経ると人は孤独になるかといえば、当然のことながら、それは仲間が次々に世を去っていくからです」

「見るもの、聞くもの、世間でもてはやされているもの、全部が自分と違ったところで、動いているという感覚の中で、私たちは孤立感を深めていくのです」
「どんなふうに自分が『林住期』から『遊行期』を生きていくか、ということが、いま、私たちに問われているのではなかろうかと思うのです」
「絵にかいたような健康などない、・・・人は病みつつ生きるのです」

「仏教の経典は、『如是我聞』という言葉で始まります。それは、『このように私は聞きました』という意味」
「ささやかなことでも面白がる精神が大事だと思うのです」
「『時機相応の思想』・・・いまの時代にはこうだ、と考えます」