今週の気まぐれ本

 

ブック名

諦めの価値<その2>

著者

森博嗣

発行元

朝日新聞出版

価格

870円(図書)+税

チャプタ


@諦めなければ夢は叶うか?
A諦めないという悩み
B何を諦めるべきか?
C諦めが価値を持つとき
D諦めの作法
E生きるとは諦めること
F変化を選択する道について
G他者に期待しない生き方  

キーワード

自分で考える、試す、面白いことに出会う、OS、物理学の書物、宇宙の大きさ、平均や常識、老人、諦めの美学

 

本の帯(またはカバー裏など)

自分にも他者にも期待しない

かってに感想(気になるフレーズ)



諦めるに諦めきれないことってあるのだろうか。
年齢を重ねてみて、大抵のことは知らぬ間に諦めることを諦めてきた気がする。
この本を読むと、諦めるということが実に難しいことかがよくわかるし、諦めないためのフレーズが満載だ。

「『諦める』ための方法は、自分で考えることだ」
「考えたことを実際に試してみれば、楽しいこと、面白いことに出会う可能性がある」
「自分にとってなにが有用なのか。それは試してみないとわからない」

「『考え方』というものは、何十年もかかって築き上げたプログラムであり、OSなのだ」
「物理学の書物を読むことは、『死への備え』になるような気がする」
「宇宙の大きさや時間的長さを意識した途端、個人の存在に『諦め』がつくだろう」

「人を『平均』や『常識』という尺度で測って、『普通じゃない』『おかしい』とラベルを貼っても、特に意味はない」
「老人というのは、死期の近づいた人のことである」
「老人に必要なのものは、『諦めの美学』だと僕は思っている」