今週の気まぐれ本

 

ブック名

自分の始末

著者

曽野綾子

発行元

扶桑社

価格

760円(図書)+税

チャプタ


@定年後を輝かせる「新たな仕事」
A「不純」の大いなる効用
Bどうすれば運命を使いこなせるか
C現実を受け止められないとき、行き悩むとき
など  

キーワード

定年、心がけ、75歳、くれない、おちかけの機能、家事、健康、孤独、始末

 

本の帯(またはカバー裏など)

とにかく始末の悪いのは自分だ、と思うことがよくある

かってに感想(気になるフレーズ)


久しぶりの曽野節。
過去の作品のいいフレーズ。
相当昔の作品だが陳腐化していない。

「定年・・・自分にとっては大きな変化だが、他人はほとんど意に介さない」
「定年・・・自分のしたいことがわからない。心がけ一つなのだ。おもしろがれば、すべてできる」
「人間の老年には七十五歳ラインとでも呼ぶものがはっきりとあるような気がしていた」

「自分の精神がどれだけ老化しているかを量るには、どれぐらいの頻度で『くれない』という言葉を発するかを調べてみるといい」
「『おちかけの機能』を止める方法は少しあるように思う」
「家事は段取りの連続であると思うべきだ。頭の体操にはこれほどいいことはない」

「健康は生きるための一つの条件に過ぎない」
「人は孤独な時間を持たない限り、自分を発見しない」
「自分の死までに自分が人生の途中で集め、楽しみもしたものを、すべて始末していくのがすがすがしい」