今週の気まぐれ本

 

ブック名

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか(その1)

著者

森博嗣

発行元

PHP

価格

700円(図書)+税

チャプタ


@「具体」から「抽象」へ
A人間関係を抽象的に考える
B抽象的な考え方を育てるには
C抽象的に生きる楽しさ
D考える「庭」を作る
 

キーワード

物事の本質、客観視、類似連想、広い視野、自分なりの考え方、アイデア、知識、感性と価値

 

本の帯(またはカバー裏など)

私たちは思い込みや常識など具体的な事項に囚われている

かってに感想(気になるフレーズ)


システム作りを考える時、「抽象化」は大事なことである。
例えばあるシステムを作ろうとする時、早く結果を求めるあまり、つい具体策ばかり考えてしまう。
それでは、そのシステムを作って何を解決しようとしているのかを見失ってしまうのだ。

「抽象的に考えるというのは、ものごとの本質を掴むこと」
「抽象的にものを見ることのメリットの一つは、『客観視』にある」
「抽象化によって、適用できる範囲が広がり、類似したものを連想しやすくなる」

「抽象的思考というのは、このように、最初から限定し、決めてかかるのではなく、 ぼんやりとした広い視野を持って、『使えそうなもの』『問題を解決しそうなもの』を見つけることにほかならない」
「自分なりのものの見方を持っていることが、客観性や抽象性を育てる」
「発想の仕方だけは、どうしても教えることができなかった。・・・説明できるようになるのは、発想から 育てたアイデアである」

「知識を得ることは、抽象的思考とはまったく異なる」
「感性によって、言葉にできないもの、具体的でないものに対して、好きか嫌いかを判断して、 しかも好きなものであれば、それに接近するだけで楽しめる」
「これは自分にとって価値があるかどうか、という判断をするつもりで感じることだ」