今週の気まぐれ本

 

ブック名

老いを生き抜く

著者

森本哲郎

発行元

NTT出版

価格

1800円(図書)+税

チャプタ


@人生百年時代を生きる
A道元禅師をたずねて
 

キーワード

試練、学ぶ、古人の傑作は、午後三時、真に価値ある、蓄積、夕陽、イメージ開示力

 

本の帯(またはカバー裏など)

長い人生についての省察

かってに感想(気になるフレーズ)


80代になって、これから先の人生を考えるようになったという。
私のような凡人はそれさえもなく、ただ漫然と死を迎えるように思う。
過去の老いの達人たちのフレーズを紹介しながらの省察が面白い。
ただ思うに、偉人と凡人そんなに人生の終末に変わりはないように思えたのは、私だけだろうか。

「老いの自覚とは、それなりの”試練”を人間に課すのである」
「老いて衰えるのを防ぐために、人間はつねに学んでいなければならない」
「蕪村の俳諧、画業の傑作は、老い(60歳過ぎて)とともにつくりだされた。」

「五十の坂を越え、六十にさしかかれば、人生は”午後三時”であろう」
「ユングは、『これ以後の人生こそ真に価値ある日々だ』」
「賢人ソロンは、『老いに従って学ぶこといよいよ多し』」

「モンテーニュは、『老いたるものはその蓄積を享受せよ』」
「唐の詩人李商隠は、『夕陽限りなく好し』」
「言葉の伝達力は、イメージの開示力にとうていかなわないのである」