今週の気まぐれ本

 

ブック名

なにものにもこだわらない<その1>

著者

森博嗣

発行元

PHP

価格

1400円(図書)+税

チャプタ


@「拘り」は悪い意味だった
A「拘る」のは感情であり、理性ではない
B「拘らない」なら、その場で考えるしかない
C生きるとは、生に拘っている状態のことだ
D新しい思いつきにブレーキをかけない
E自由を維持するためにはエネルギィが必要だ
F死ぬときは、死に拘るのをやめることだ
G拘らなければ、他者を許容することができる
H優しさとは、拘らないことである
I拘らなければ、臨機応変になる
 

キーワード

自由、省エネ、忘れる、新しいもの、老い先、厭きる、拘り、自分の楽しさ、作り出す

 

本の帯(またはカバー裏など)

「固執する」という意味での「拘り」は無用だということ

かってに感想(気になるフレーズ)


子供の頃は、拘りなんてなかった。
だから、新しいことがどんどんインプットできた。
高齢者になると、頭は固まり、新しいことにほぼ興味がなくなった。
これが、考えるのをやめ、拘って、自由さを失ったということのようだ。

「自由というのは、『暇な時間がある』という意味ではない」
「省エネの精神こそがが、『拘り』の本質だろう」
「自分が囚われているもの、既存の概念、社会の柵、人間関係など、自分を縛っている存在を、一旦すべてがなかったものとして忘れる」

「大多数の人たちは、新しいものが生まれることを恐れている」
「老い先が短くなるほど、人生を大部分諦めているし、失敗したところで、誰かから叱られるわけでもない」
「『厭きる』というのは、興味がなくなることで、ようするに頭が疲れてくる状態だ」

「新しいことに向き合うことは、それ自体が楽しい」
「『拘り』の目的は、考えないようにすることである」
「できるだけ考え、自分の楽しさを見つける、あるいは作り出すこと」