今週の気まぐれ本

ブック名

「悟り」は開けない（その１）

著者

南直哉

発行元

ＰＨＰ

価格

８１５円（図書）＋税

チャプタ

�@「自己」仏教からの問い
�A「仏教」基本のアイデア
�B「悟り」それは「開けない」
�C「現代」生きるテクニック

　

キーワード

本の帯（またはカバー裏など）

「悟り」とは何かそして「仏教」とは何かく

かってに感想（気になるフレーズ）

入り口からなかなか難しい。
「自分はなぜここにいるか」なんてこの年になってもわからない。
「他者の位置から自分の位置を学ぶと知れ」ということなのだが・・・。

「仏教のテーマは浅はかな「悟り」ではありません」
「あるものの見方や考え方、そして生き方の提案なのです」
「自分の『終わり』も『始まり』も原理的かつ絶対的に不明である以上、自分の存在には根拠が欠けているとしか言いようがない」

「仏道をならふといふは、自己をならふなり。自己をならふといふは、自己を忘るるなり」（道元禅師）
「『生』を『生まれてくる』ことではなく、『生きていること』『生存していること』『人間として在ること』の意味に解釈します」
「自分自身が老い、病み、死ぬ存在であることの自覚がなにゆえこれほど難しいのか」

「我々は、他者から肉体と名前を与えられ、他者との関係から自分の位置を学び、私として振る舞い、『私』になるのです」
「自己というものが一種の幻想にすぎず、所有行為こそがその幻想を際限なく肥大させる」
「自らの存在を引き受けるという決断が存在と善の根拠になると考えるしかない」