今週の気まぐれ本

 

ブック名

旅立つあなたへ<その1>

著者

五木寛之

発行元

毎日新聞社

価格

1200円(図書)+税

チャプタ


@いまの一大事
A病も一部
B信じるということ
C自分という物語
など  

キーワード

悪人、浄土と極楽、日々の世界、妄執、宗教、ブッダの末期の目、四百四病

 

本の帯(またはカバー裏など)

自分を愛するための20章

かってに感想(気になるフレーズ)


五木さんの作品を何冊読んだろう。
この作品は、多くの作品のいいフレーズの抜粋版である。
過去の「読み感」でいいフレーズですでに紹介していたかもしれないが、もうすっかり忘れているようだ。

「親鸞が指す『悪人』・・・おのれの悪に気付き、そのことを痛いほど思い悩み、それでもなお悪をなさざるをえない俗世間の人間」
「悪人であることの悲しみをこころのなかにたたえた人のことなのです」
「浄土は極楽ではない」

「地獄・極楽とは人が生きている日々の世界そのもののことだろう」
「欲望と執着を断つことのできぬ自分。その怪物のような妄執にさいなまれつつ生きるいま現在の日々」
「宗教というのは、目をつぶって生きていることに、ときどき目を開かせてくれるようなもの」

「ブッダは末期の目に映じた景色を、『世界は美しい』と言ったという」
「仏教の立場では、人間の生命のなかには最初から、四百四病の病いが内包されていると考えられています」
「人は必ずしも不摂生で死ぬではない」