今週の気まぐれ本

 

ブック名

名僧たちは自らの死をどう受け入れたのか<その1>

著者

向谷匡史

発行元

青春新書

価格

920円(図書)+税

チャプタ


@今際の際まで「いまを生き切る」(親鸞)
A「自分を縛るもの」を知れば、楽に生きられる(一休)
B不条理な人生をどう割り切るか(鉄舟)
C執着の果てに開けたもの(西行)
D真の終活とは「いまをどう生きるか(空海)
 

キーワード

リスケジュール、五穀を断つ、死にとうない、住処を転々、魚に、煩悩は断ち切れない、葬儀をしない、遺骨崇拝もなし

 

本の帯(またはカバー裏など)

凛とした生活のすすめ

かってに感想(気になるフレーズ)


人の死を自分の死として捉えることは難しい。
この本は、歴史上の偉人の死にスポットをあてているが、どうも心に迫るものはない。
生き方を短いフレーズで表現しただけのように思う。

「空海、還暦を前にして体調を崩し、死期が近づいていることを悟る」
「空海はどうしたか。五穀を断つことで身体を浄化し、死と対座し、寿命から逆算して、 人生の”リスケジュール”をする」
「やり残していることは何か。これから何ができるか。何をやっておくべきか」

「生れ生れ生れ生れて、生の始めに暗く。死に死に死に死んで、死の終わりに冥し」
「『死にとうない』とつぶやいた仙香v
「親鸞自身は教団はおろか、一カ寺さえ持っていない」

「親鸞の最晩年はことに不遇で、住処を転々とし、最後は実弟の家に身を寄せて息を引きとる」
「親鸞『某、閉眼せば、加茂川に入れて魚にあたうべし』」
「悪人正機説・・・人間は、どんなに善行を積もうとしても、煩悩を断ち切ることはできない」
「出家修行者は葬儀も遺骨崇拝もせず、仏道修行に専念せよ(釈迦)」