今週の気まぐれ本

 

ブック名

鈴木大拙の言葉<その1>

著者

大熊玄

発行元

朝文社

価格

2100円(図書)+税

チャプタ


①自由ということ
②自然と人間
③日常生活が大事
④悟るということ
⑤禅とは何か
ほか  

キーワード

自由、西洋的な考え、自ずから、牽制から解放、自らに在り、任運自在、自分が中心、自制

 

本の帯(またはカバー裏など)

よく遊びよく遊べ

かってに感想(気になるフレーズ)


名前だけは知っていた。
筆者は「鈴木大拙の言葉」をわかりやすく解説してくれる。
中学生向けの本だからなおさらいいのだ。

「元来自由という文字は東洋思想の特産物で西洋的考え方にはないのである」
「フリーダムやリバティに対する訳語が見つからないので・・・仏教の語である自由を持って来て、それにあてはめた」
「自由とは『自ずから(自然と)出てくる』というような意味です」

「西洋のフリーダムやリバティには、自由の義(意味)はなくて、消極性をもった牽制から解放せられるの義だけである」
「『自ら』出てくるので、他から手の出しようのないとの義である」
「『自由』とは、自らに在り、自らに由り、自らで考え、自らで行為し、自らで作ることである」

「『自由』は、積極的に、独自の立場で、本奥の創造性を、そのままに、任運自在に、遊戯三昧する義を持っている」
「もともとの『自由』は、積極的に自分が中心になって動き出すことです」
「『放逸』とは(かってきまま・わがまま)という意味です」
「自分を制御すること(自制)が出来ないで、その時々の感情や欲望にまかせてやりたい放題というのは『自由』どころか、欲望に支配されているのです」