今週の気まぐれ本

 

ブック名

鈴木大拙の言葉<その4>

著者

大熊玄

発行元

朝文社

価格

2100円(図書)+税

チャプタ


@自由ということ
A自然と人間
B日常生活が大事
C悟るということ
D禅とは何か
ほか  

キーワード

分けない心、無心、不動智、境目を無くす、ただ生きる、自らの主人、日常、さりげない光るもの、自らを信じる、総力、分けない

 

本の帯(またはカバー裏など)

よく遊びよく遊べ

かってに感想(気になるフレーズ)


名前だけは知っていた。
筆者は「鈴木大拙の言葉」をわかりやすく解説してくれる。
中学生向けの本だからなおさらいいのだ。

「分けることができる大人が、ちゃんと分けて生活しながらも、分けない心を持ち続ける」
「『子供心を持った大人』になるには、・・・ずばり『無心になれ』」
「向うにも、左にも、右にも、十方八方へと心は動きたいように動きながら、少しも止まらない心を『不動智』と言う」

「自分を大切にするためにあえて『自分』へのこだわりを捨てること、さらにいえば、自分と相手(主と客)の境目を無くすこと、これが『無心の心』です」
「頭に雑念を入れることなく、後から悔いを残すことのないように、ただ行ない、ただ生きる」
「禅とは、まさに『自由』を得ること、または自らの主人となること、自覚的に『ただ〜する』ことだといえます」

「決して特別なことだけを大切にして平凡なことを粗末にするのではなく、この日常を丁寧に生きるということが、そのまま芸術となる」
「あからさまに偉そうでも、神秘的でも、英雄でもなく、日常生活の中に埋没しているようでいながら、そこにさりげない光るものを持っている」
「人を気にせずに、本当に自らを信じていれば、無理に人に認めてもらおうとする必要はありません」
「禅の真理は、全人格の総力をつくして当たらねばけっして得られない」
「『科学』とは、(分けて並べる)ということを基本とした学問なのです。一方、禅は、その正反対をいきます。分けずにそのまま生命を捉えようとします」