今週の気まぐれ本

 

ブック名

鈴木大拙の言葉<その2>

著者

大熊玄

発行元

朝文社

価格

2100円(図書)+税

チャプタ


@自由ということ
A自然と人間
B日常生活が大事
C悟るということ
D禅とは何か
ほか  

キーワード

いいなり、無心に平凡、認めてと嘘、閑を失っている、ひっそりと、貧困、体験、覚り方、執着を避ける、瞑想とは別

 

本の帯(またはカバー裏など)

よく遊びよく遊べ

かってに感想(気になるフレーズ)


名前だけは知っていた。
筆者は「鈴木大拙の言葉」をわかりやすく解説してくれる。
中学生向けの本だからなおさらいいのだ。

「お店で刺激的な物が見に入ったら、すぐに買うというのは、単に外部から欲望を刺激されて、それに逆らうことが出来ずに、外部のいいなりになっているだけです」
「無心に平凡な日常生活をそのまま生きることを理想とします」
「禅はともっかく実際的であり、平凡である」

「『もっと認めて欲しい』という思いだけが強まると、そのために根も葉もないウソをつき出します」
「われわれいわゆる現代人は閑暇を失っている」
「刺激的な忙しい生活から独り離れて、さりげなくひっそりと生きる者の美的情感を、日本では『わび(さび)』といいます」

「『貧困』を(財産・権力・名声という世間的な価値かに頼らない生き方)という意味で肯定的にとらえています」
「禅では、具体的な(身体による)体験こそが、自己の本性に導いてくれると考えます」
「『仏教』というと、自分と関係ないもののように聞こえるかもしれませんが、禅的にはつまり(自ら直に覚った者が、私達にその覚り方を伝えている内容)なのです」
「禅では、一部のことだけに執着する(こだわる)ことを避けます。だから、何か一つのことに精神を集中させるような『瞑想』とは別のものになります」