今週の気まぐれ本

 

ブック名

105歳、死ねないのも困るよね

著者

篠田桃紅

発行元

幻冬舎

価格

1100円(図書)+税

チャプタ


@年と折れ合って生きる
A幸福な一生になり得る
Bやれるだけのことはやる
C心の持ちかたを見直す

 

キーワード

老いる、目に見えない方角、苦しい・悲しい、自分でつかまえる、期待、どうなるわからない、縁なき衆生、普通の生活

 

本の帯(またはカバー裏など)

苦しみから離れることができないのは、欲望のままにものを追いかけ続ける心のあり方にその原因がある

かってに感想(気になるフレーズ)


確か「日曜美術館」で著者の創作活動が紹介されていた。
昔なら「前衛書道家」といっていただろうか。
いつもの時間にいつものように筆を持ち、いつものように線を描く姿。

「一身のなかで、成熟している頭と精神、衰えている頭と体力の両方を抱えてやっていかなければならないのが、老いるということだと感じています」
「老いるということは、目に見えることより、目に見えない方角に心が動く、ということでもあると思います」
「人は生きていて、苦しい、悲しいから、芸術が生まれました」

「なんでも自分でつかまえていくものです」
「誰かに与えてもらえると思うのは横着です」
「朝起きるとき、人はなにかを期待しています。でなければ起きる気にもなれません」

「どうなるかわからないから、最後まで生きていられる」
「お釈迦さまも、どんな仏法を説いても、最後はわかってくれない人がいるので、そういう人を『縁なき衆生』と言っています」
「芸術は、一種、特殊な世界だと思われがちですが、普遍的な芸術は、このようになにげない普通の生活から生まれます」