今週の気まぐれ本

 

ブック名

弘法大師空海「三教指帰」生死からの苦源から覚りの安楽へその1

著者

池口惠観

発行元

KKロングセラーズ

価格

952円(図書)+税

チャプタ


@心の弱い者をどのように救っていくか
A耳を傾け目を見張って教えを聞き、迷いの道を考えよ
B目先の楽しみに心を奪われて何も見えず、何も感じない
C社会のルールを重視して世の中を救おうとした儒教
 

キーワード

儒教・道教・仏教、社会のルール、自然の一員、満たされない者もの、識、心のなか、行動、考え・動き・深層心理、尽くす

 

本の帯(またはカバー裏など)

仏の慈悲と知恵に触れることは心は踊ること

かってに感想(気になるフレーズ)


筆者は、「三教指帰」は空海が24歳の時に書いた小説だという。
確かに儒教、道教、仏教のそれぞれの道の先生が教えを説いていく。
実に分かりやすい著書のようなのだ。

「上は儒教、亀毛(きぼう)先生という人物が登場、中は虚亡(きょぶ)隠士、下巻はお大師さま自身がモデルだと 考えられている仮名乞児(かめいこつじ)が仏の教えを説きます」
「儒教とは、社会のルールを教えるものといえます」
「道教とは、・・・自然のなかの一員として、人間を捉えているところ」

「自然のなかで、自分だけの世界に浸って生きるだけでは、満たされない何かが残ります。その 『何か』を満たすものが、仏の教えであると」
「壁を飛び越える力になるのが『識』です。イメージを結ぶ心のはたらきを『識』という」
「仏さまの教えは遠いところにあるものではない、自分の心のなかにある」

「なにか一つでも心に響く言葉があったら、そこから何か行動してください」
「儒教は考える修行、道教は身体を動かす修行、そして仏教は深層心理をも動かす修行」
「仏さまの心とは、究極は『人のために尽くすことができる心』です」