今週の気まぐれ本

 

ブック名

空海に学ぶ仏教入門<その2>

著者

吉村均

発行元

ちくま新書

価格

800円(図書)+税

チャプタ


@空海の生涯
A伝統的仏教理解へ
B苦しみを減らしていく段階
C苦しみを根源から断ち切ろうとする段階
D空を体験した者に現われる世界
E言葉を超えたさとりの境地が直接示される段階
F終章:道としての仏教
 

キーワード

広い視点、悪をなさない、瞑想、五戒、天の神々、根源から断つ、声聞、三蔵

 

本の帯(またはカバー裏など)

苦しみから離れることができないのは、欲望のままにものを追いかけ続ける心のあり方にその原因がある

かってに感想(気になるフレーズ)


空海の本の著者は、多くが僧侶である。
しかし、この入門書の著者は少し違うようだ。
だからなのか、実に分かりやすく解説してくれているのだ。

「輪廻や因果応報というのは、迷信ではなく、自分のおこないをより広い視点から見るためのテクニック」
「第二愚童持斎心:善をなし悪をなさない心」
「瞑想によって反復することにより、新たなニューロンが形成され、他人が幸せになると幸福感を感じる脳を作ることが可能になる」

「在家の五戒でいえば、不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒」
「五戒のうち、不飲酒を除く4つはおこなえば悪となる。不飲酒はやらないと誓いを立ててそれを破った時点で罪とされるものです」
「第三嬰童無畏心:天の神々の世界に生まれることを目指す心」

「苦しみを根源から断ち切ろうとする段階:第四住心〜第七住心」
「第四唯蘊無我心:声聞の心」
「経典と釈尊が定めた戒律、アビダルマ(論)・・・三蔵という」