今週の気まぐれ本

 

ブック名

空海のこころの原風景その2

著者

村上保壽

発行元

小学館

価格

720円(図書)+税

チャプタ


①空海の原風景
②仏のこころ
③空海のこころを生きる

 

キーワード

関係を持つ、見ることはできない、関係のあり方、見えない間、母性、結び目、継承するいのち、見えないものを見るこころ、いまここ

 

本の帯(またはカバー裏など)

自身の内なる仏への旅

かってに感想(気になるフレーズ)


空海に関する本を何冊読んだだろうか。
いつも新しい発見フレーズがある。
それぞれの著者が新しい視点から空海を見つめているようだ。

「そもそも生きるとは、自分の周囲に存在している人や物事と何らかの関係を持ちながら生きていることを意味しています」
「ものとものとの関係のあり方自体は、直接見ることはできません」
「空海のこころが見ている『見えないもの』は、ものともの、あるいは存在と存在との関係のあり方といったほうが正確だろうと思います」

「見えない間をどのように扱っているかによって、その人のこころの動きや特徴、性格や個性などが見えてくることがわかります」
「見えないものから偉大な智慧が出生するあり方は、あたかも無から有を生じる創造力豊かな母性のあり方であると言えます」
「個の存在は、網という全体の組織を成立させている結び目であるということもできます」

「人が人格を持った個人として存在しているのは、社会や国家という組織の結び目として存在しているからにほかならない」
「継承するいのちの存在を考えることこそが、過去と未来の間としての人生の意味であるはずです」
「見えないものを見ることのできるこころは、自分の限界を知る謙虚さや素直さの意味をよく知っているものです」
「わたしたちが仏に成るとしたら、いま、ここという時間と場所以外にはないことを述べています。」