今週の気まぐれ本

 

ブック名

空海のこころの原風景その1

著者

村上保壽

発行元

小学館

価格

720円(図書)+税

チャプタ


@空海の原風景
A仏のこころ
B空海のこころを生きる

 

キーワード

ゆるむ&ひかれ、アニミズム、悪鬼神&善鬼神、精霊、自然の美しさ、いまここに存在、確信、自由自在

 

本の帯(またはカバー裏など)

自身の内なる仏への旅

かってに感想(気になるフレーズ)


空海に関する本を何冊読んだだろうか。
いつも新しい発見フレーズがある。
それぞれの著者が新しい視点から空海を見つめているようだ。

「住吉の海女を見て、心がゆるんでしまったり、「こべ」という土地で出会った尼にひかれてしまったりしました」
「アニミズム的な宗教的感性は、日本人だけでなく世界のあらゆる民族に古代から見られる共通の感性です」
「空海もまた、自然界に満ちている霊魂の存在と霊的なエネルギーとでもいうべきアニミズム的ないのちの 存在を感じとっています。そのような存在を『鬼』という言葉で表現している」

「高野山中の地、水、火、風、空のもろもろの鬼神に申します。この山中の邪悪な鬼神は・・・。すべての善鬼神などで仏法に 利益を与えることのできる精霊は、意のままに住みなさい」
「善なる霊魂である善鬼神はここに留まり、邪悪な霊魂である悪鬼神は立ち去りなさい」
「都がどのようにすばらしいといっても、高野山の自然の美しさや清々しさには劣りますよ」

「確かなことは、存在の理由や目的や意味がわからなくても、いま、ここに存在しているという事実の確信だけです」
「確信から自らの存在の理由や目的や意味を創ればよいからです」
「頼るものも支えるものも持たないからこそ、わたしたちは自由自在なのです」