今週の気まぐれ本

 

ブック名

賢治から、あなたへ

著者

ロジャー・パルバース

発行元

新潮社

価格

1700円(図書)+税

チャプタ


@「わたし」は「あなた」でもある
Aすべては「つながっている」
Bあなたがいまここにいる意味と役割は無限である

  

キーワード

必要を満たす、向上心を刺激、夢を叶えて、生き物、敬い慕う、手つかずのもの、手を加えたもの、過去と未来を現在に編みこむ、想像力、つながっている

 

本の帯(またはカバー裏など)

最も重要なのは、あらゆる生き物に対する賢治の愛情です

かってに感想(気になるフレーズ)


賢治の作品で知っていると言えば、もちろん「雨にも負けず」である。
沢山の詩と童話があることを初めて知った。
その童話の中には、多くの動物たちが登場する。

「作家や芸術家とは本来、その伝記とは関係なく、私たちの必要を満たしてくれるもの、向上心を刺激してくれるもの、 夢をかなえてくれるものだと考えるのも大切なのです」
「賢治の作品の最大テーマとは、第一に最も重要なのが、あらゆる生き物に対する賢治の愛情です」
「次に重要なのが、生物、無生物を問わず、この世界に存在するすべてのものを敬い、慕う気持ちです」

「自然という言葉のもともとの意味は『手つかずのもの』」
「アートという言葉の意味は『手を加えたもの』」
「賢治の鏡は独特です。・・・『過去』と『未来』を『現在』に編みこんだ人は他にいません」

「自分の想像力をかきたてれば、わたしたちは生と死や、時の移り変わりについての真実を垣間見ることができる」
「想像力を仲立ちすれば、空間、時間をも含んだこの宇宙のすべてのものとつながっていることを実感できるのです」
「自分のからだにあるひとつひとつの分子、そして動物、植物、水、風、川、土など、この世界のすべての分子は、過去の膨大な 時間のなかで、形を変えて再生を繰り返しながら、他の人々のひとつひとつの分子、そしてこの世界のすべての分子と おたがいにつながっている」