今週の気まぐれ本

 

ブック名

新訳:徒然草

著者

兼好法師:ひろさちや編訳

発行元

PHP研究所

価格

950円(図書)+税

チャプタ


@自由を楽しむ
Aこの世は虚仮
Bこの世は無常
Cおもしろき世の中
Dちょっといい話
E世間を馬鹿にする精神をもて!   

キーワード

暇、退屈、余裕をもって、柵を截ち切って、閑静な場所、人前に出る、自由にならない時間、世間を馬鹿にする精神

 

本の帯(またはカバー裏など)

自由人の境地を綴った最上級のエッセイ

かってに感想(気になるフレーズ)


現代人は、徒然草を詠むとうらやましく思う。
兼好法師の自由さをうらやむのだ。
時間に追われる毎日だからかもしれない。

「つれづれという語には、『暇を持て余す』『退屈している』といった意味があります」
「世捨人が、一歩離れた所から余裕をもって世間を批判的に眺めた」
「たとえ真実の生き方を知らなくとも、浮き世の柵を截ち切って閑静な場所に身を置き、俗事にかかずらうことなく 心を安定させるのが、この短い人生の楽しみ方というものだ」

「『うまくならないうちは、あまり人に知られないようにしよう。こっそりと稽古を積んだ上で人前に出るというのが、 なかなか恰好いいものである』と常にいう人がいるが、そういう人は一芸も身につけることはできない」
「天下の上手と言われている人でも、最初のころは下手糞と評せられ、ひどい欠点もあったのである」
「悪質な時間というのは、自分の自由にならない時間です」

「われわれは『徒然草』から、世間を馬鹿にする精神を学ぶべきである」