今週の気まぐれ本

 

ブック名

与勇輝・人形藝術の世界

監修

本庄俊男

発行元

平凡社

価格

2500円(図書)+税

チャプタ


@出発
A面影
B郷愁
C生命
D日常
E銀幕
F記憶
  

キーワード

童話、外国の話、挿絵画家の絵、性格を表す、道化、人がどう見てくれるか、イメージをかたち、やり直す、古希、新聞切り抜き、子供の頃の思い出、夢想の世界

 

本の帯(またはカバー裏など)

木綿の布を被せて顔面を作る工程。こてをあてて布を型に馴染ませる。

かってに感想(気になるフレーズ)


創作者の言葉は面白い。
何にヒントを得て、イメージを膨らませるのか。
いつも思うのだが、作りたいものが無尽蔵にあるというフレーズに感心するのだ。

「はじめの頃は、子どもの頃親しんだ童話を題材にしたり、誰もが知っている外国の話やずっと好きだった挿絵画家の絵に感化されて・・・ただ、人形をつくりたかった」
「ルナール作『にんじん』の登場人物をイメージし、それぞれの性格を表すのに苦心」
「道化:イメージが多彩に湧き、形にしやすかったので」

「展覧会は制作の区切りになる。人がどう見てくれるのかを、実際に知ることができる」
「人に作品を見せないことには、いいところも悪いところにも気がつかない」
「頭の中で像を結んだひとつのイメージを人形のかたちにするのは、・・・今も、苦しい仕事だ」

「微妙な表情のニュアンスが違うと思えば、張り込んだ布をはがして作業をやり直す」
「古希を過ぎても、人形に対する情熱は衰えない」
「作品創り役立ちそうだと思えば新聞から写真を切り抜き、・・・」

「自分自身の子どもの頃の思い出や記憶に残っている面影を手がかりに、モデルは、弟や近所の子、気になる子・・・」
「夢想の世界に棲む生きものを形づくるのは面白い。自分のイメージで好きに作れる。・・・動物的であることがたいせつ」