今週の気まぐれ本

 

ブック名

言葉を離れる

著者

横尾忠則

発行元

青土社

価格

2100円(図書)+税

チャプタ


@鍵の在処
A観察の技法
B「ディオニソス」の饗宴
ほか

  

キーワード

瞑想、肉体が感得、自己形成&孤独、スタイルがない、真似&次のステップ、印刷物、イコン、肉体&コントロール

 

本の帯(またはカバー裏など)

中野孝次の本を片端から読んだ時期がありました

かってに感想(気になるフレーズ)


横尾さんのエッセイは面白い。
違う世界を生きているようなというか。
本人が言われるには、死の視点からということのようだ。

「読書は時間つぶしのための瞑想みたいなものです」
「肉体が感得した経験と魂の記憶が肉体の声に変換される時、創造の手が動くのです」
「画家はある時期他者の作品と深く関わることはあるとしても、自己形成が確立すれば、孤独を愛し始めます」

「むしろスタイルがない方が自由に描けることに気づきました」
「芸術家はある意味で神のような生き方しなければならないように思っていました」
「禅宗の松原哲明師には他人に真似されるようになると、それは次なるステップに上がる準備ができた証拠で、このことを善行為というのだと 教えていただきました」

「ぼくがモチーフにする対象は滝に限らず、その大半は大量生産された印刷物からです。・・・印刷物は大衆の目を通した 一種のイコン(聖像)でもあります」
「絵は観念ではなく肉体です。・・・その人の本性がそのまま肉体を通して表現されます」
「絵画は文学と違って肉体労働です。肉体のコントロールが乱れると思考も感覚も停止します」