今週の気まぐれ本

 

ブック名

六十歳からは好きなように生きよう。

著者

藤本義一

発行元

大和書房

価格

1500円(図書)+税

チャプタ


@六十歳からどう生きるか
A心が満たされる生き方
B自分の居場所はどこか
C人生の醍醐味とは

  

キーワード

気力、脳内に充実、うたかた、よどみ、もとの水、立体化、他人の評価、気を遣うこともなく、方丈、便利、天運

 

本の帯(またはカバー裏など)

定年後の生き方のヒント

かってに感想(気になるフレーズ)


著者の本は好きである。
組織に属することなく、生き抜いてきたその姿がいい。
それに、昭和の時代にあった11PMは面白かった。

「体力というエネルギーが減少するのはごく自然である。といって、気力というエネルギーも減少してしまうと思うのは愚かである」
「六十歳からこの気力というエネルギーが脳内に充実したと思うのが、真の人間の生き方なのである」
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」

「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし」
「人と栖(すみか)と、またかくのごとし」
「建暦二年(1212年)の短い期間に一気に書き上げたと考えられる」(鴨長明:方丈記)

「安元の大火(23歳)、治承4年の辻風(26歳)、福原遷都(26歳)、養和の大飢饉(27歳)、元暦の大地震(31歳)」
「自分という人間が立体化されて存在を社会に示すのは、他人の評価が複雑に絡み合って生まれてくることをもう一度考えなくてはならない」
「全ての世の中の雑時から離れて自分一人だけの人生を生きていこうと考える。もう周囲の人に気を遣うこともなく、 自分自身の生きている時間を瞶めようと考えたのである」
「六十歳は最終段階だから、ここで本格的な庵を作ろうとする。そして広さ一丈四方(約3メートル四方)の方丈を作る」
「便利は時間を短縮するが、それは決して人間の持っている可能性を伸ばすものではないと思う」
「命は天運にまかせて、惜しまず、いとはず」