今週の気まぐれ本

 

ブック名

老いてこそ遊べ

著者

遠藤周作

発行元

河出書房

価格

760円(図書)+税

チャプタ


①人生、楽しむこと
②おかしな友人
③死ぬの生きるの騒いでみても・・・
④老いる時は老いるがよし
⑤人生の夕映えを穏やかに   

キーワード

どんなことでも、人生上の挫折、無駄なもの、繰りかえし、心動かされるもの、たいていのこと、翁、魂の力、価値あること

 

本の帯(またはカバー裏など)

何一つ無駄ではなかった

かってに感想(気になるフレーズ)


とにかく本題がいい。
でも、世の中は「老いても働け働け」のほうこうなのだ。
死に際まで働かなければ、年金はないぞなんて言ってるのだ。

「過去をふりかえってみると、どんなことでも深い意味と価値があった、とやっとわかったからである」
「病気はたしかに生活上の挫折であり、失敗である。しかしそれは必ずしも人生上の挫折とは言えないのだ」
「我々の人生のどんな嫌な出来事や思い出すらも、ひとつとして無駄なものなどありはしない」

「老いの哀しさは、もう繰りかえしがつかんということ」
「むかしは心惹かれなかった詰まらぬことにも、心動かされるのは、老いのせいではなかろうか」
「たいていのことは許せるようになる」

「生きることで本当に価値あるものとむなしいものとの区別がおのずとできてくる」
「翁とは・・・神の世界に若者や壮年より一歩近くなっている人の意味で、もはや体力も衰えているが魂の力だけが 優れてきた人をさす」