今週の気まぐれ本

 

ブック名

「思考」を育てる100の講義

著者

森博嗣

発行元

大和書房

価格

1300円(図書)+税

チャプタ


@未来を考え、現在に生きる「人生」論
A思考の盲点をつくらない「知識」論
Bなまった理性を研ぎすます「感情」論
C疑問から本質に近づく「表現」論
D客観的思考を手にする「社会」論
補講:思考に「遊び」をつくる森教授の視界   

キーワード

作りだす、過去の仕事、偶然、自然を観察、考えない、刹那的に、プロセス、一日のノルマ

 

本の帯(またはカバー裏)

先が見えない世の中で、はるか遠くの地平まで見渡したい人へ

かってに感想(気になるフレーズ)


人はある年を過ぎると考えることを忘れるしい。
いわゆる思考停止である。
そうすると「バカ」という言葉を盛んに発するようだ。

「人は、何を作りだしているのか、で評価されるものだ」
「芸術家というのは、過去の仕事に価値が生じる職業だ」
「人間というのは、自分の都合の良い方向へ考えるから、成功したときは自分の能力の結果だと 分析し、失敗したときには偶然が重なった、と捉える習性がある」

「人工よりも自然を観察する方が、オリジナルが得られる」
「馬鹿だと思うのは、簡単に言えば『考えない人』のことである」
「歳を取って馬鹿になる人がとても多いが、これは若いときに考えたのに、 だんだん考えなくても生きていけるようになったため、馬鹿になれたのである」

「歳を取ると、今度は未来のことなどはどうでも良い、という考えになって、また刹那的になる」
「なにかチャレンジしたとき、直接目標は達成できなくても、そのプロセスで生まれたものが、 その後その人を支えるものだ」
「一日のノルマをだいたい決めて、それ以上はしない、というルールを自分で守るようにしている」