今週の気まぐれ本

 

ブック名

漱石の人生相談パート2

著者

根本浩

発行元

主婦の友社

価格

1500円(図書)+税

チャプタ


@人生を生きるうえでの悩み
A恋や結婚生活に関する悩み
B仕事、勉強を続けるときの悩み
Cお金や財産についての悩み
D人との関わりをめぐる悩み
E政治や社会に対する悩み
  

キーワード

生み出す力を奪うもの、純粋性、同じでは飽き足らない、自分が面白い、真のアイデア、他人と違うもの、信念、自分が信じられるもの、一瞬、人の心を癒し、人の心を豊かに

 

本の帯(またはカバー裏)

あなたの悩みに漱石が効く

かってに感想(気になるフレーズ)


「もし、夏目漱石がこの世に生きていたら、どんなアドバイスを悩める我々に与えてくれるだろうか」そんな「まえがき」で始まる。
今年で漱石先生が没してちょうど百年になる。
漱石先生の作品のフレーズを引用しながらの名回答、実にいいアイデアで面白いのだ。
「『売れるようにすること』『面白いアイデアを出そうとすること』そのこと自体が、あなたから生み出す力を奪っているのではないか?と」
「『売れるものにしたい・結果を出さなければ』という気持ちが、『面白いものを作りたい』という純粋性を損なっているのだ』」
「人と同じことでは『飽き足らない』という気持ち、これこそが、自然な独自性を生み出すものであるはず」

「自分が面白い・楽しいと思ったものでなければ、そこには、人を惹きつける真の魂は宿らないのではないだろうか?」
「真のアイデアは自分がそれをとことん楽しむ心になった時に、生まれるもの」
「オリジナリティーも、他人と違うものを作りたいという純な欲求から生まれるもの。その 準備をするために、日々の努力を欠かさないことも大事なのだ」

「一見他からは、損をしているように見えても、信念を持ってそこにつき進めるときには、その人間だけにわかる『未来』がわかる」
「先が安定しているものなど求めること自体ナンセンス。自分が信じられるものに託す方が、何倍も説得力がある人生になり得る」
「芸術とは一瞬のものであり、そこに人の心を癒し、豊かにできればそれでいいのである」