今週の気まぐれ本

 

ブック名

漱石の人生相談パート1

著者

根本浩

発行元

主婦の友社

価格

1500円(図書)+税

チャプタ


@人生を生きるうえでの悩み
A恋や結婚生活に関する悩み
B仕事、勉強を続けるときの悩み
Cお金や財産についての悩み
D人との関わりをめぐる悩み
E政治や社会に対する悩み
  

キーワード

我の道、何者か、生を知る、自分の利、人に対しる貢献、利益抜き、価値観のリセット、人を思いやる

 

本の帯(またはカバー裏)

あなたの悩みに漱石が効く

かってに感想(気になるフレーズ)


「もし、夏目漱石がこの世に生きていたら、どんなアドバイスを悩める我々に与えてくれるだろうか」そんな「まえがき」で始まる。
今年で漱石先生が没してちょうど百年になる。
漱石先生の作品のフレーズを引用しながらの名回答、実にいいアイデアで面白いのだ。
「吾輩や運慶の『眼中になし』は、どんな金持ちだろうが、権力者だろうが、『眼中にない』。ただ、我の道を突き進む、それだけ」
「期待に応えるのではない、己は何者かをまず探してみたまえ」
「死への恐怖よりも、『ひとまず』この生というものが与えられていることを知る」

「生のありがたさや意味を知るのは、漱石流に言えば、生きながらにして、死を知ることによって、はじめて得られるのだということじゃ」
「自分の利だけに癇癪を使おうなどと、ケチなことを考えていない」
「定年・・・今まで利益中心で生きてきたが、これからは人に対する貢献を第一に生きてもいいのではないかな?」

「定年・・・もうあなたを強制するものはない。だからこそ、本当に自分が幸せになれる事柄を、利益抜きで探すべきなのだ」
「定年退職は今までの価値観をリセットし、新たな人生に踏み出すチャンス」
「定年・・・本当に人間に大切なものを見つける機会でもある。そして、その回答はきっと、人を思いやる心にあるはず」