今週の気まぐれ本

 

ブック名

佛像と私

著者

瀬戸内寂聴

発行元

世界文化社

価格

2400円(図書)+税

チャプタ


21人の心の旅
 

キーワード

特になし

 

本の帯(またはカバー裏など)

ところが、眼の前にある此像は優し気な少年の顔をしている

かってに感想(気になるフレーズ)


人はどんな心持で仏像を見るのだろうか。
そして、その感想をどのような言葉で表現するのだろうか。
フレーズとしては、あまり多くないようだった。

「私はある日突然、土仏をつくりはじめた」
「土は、天台宗のある浄法寺町のたんぼの土や、天台宗の山の土をまぜた」
「掌の中から生まれる仏も千体近くなってきた」

「これまでの常識や道徳の一切を嘲笑することが出来るような人物こそが、その時代にとって最大の悪者なのだ。そして、阿修羅なのである」
「伐折羅と迷企羅ニ神の怒髪天を抜く力量感に圧倒され、釘づけにされたデクのように呆然としていた」
「芸ごとの成就をお守り下さる佛として、生身のやうな、古雅なお姿をあかず見つめた」

   「この像の持つ強い、威力ある、異様なまでの野性味も、はっきり刻印されていたのである」
「動的に常に場所を変え、ある意味では偏在していることを意図している蔵王権現は、 本来像として静的に処理するのは不可能なのである」