今週の気まぐれ本

 

ブック名

小林一茶なぞ・ふしぎ旅その1

著者

山本鉱太郎

発行元

崙出版

価格

2500円(図書)+税

チャプタ


@ふるさと
A江戸と北総往来
B帰郷
C一茶余題 

キーワード

六年間の西国の旅、二万句、農家の長男、茶の泡、同名異人は七人、情報収集に天賦の才

 

本の帯(またはカバー裏など)

日本には江戸の昔から俳句を作る人は多いが、さてその人たちの代表作はと問われると・・・

かってに感想(気になるフレーズ)


ユーモアある俳諧といえばこの人だろう。
過去「宗左近」著の一茶の本を読んだことがある。
すっかり忘れていたが、人生行路は読み進めると、鮮明に思い出したのだ。

「芭蕉は生涯で約一千句、一茶はその二十倍の二万句」
「一茶は、1763年5月5日、農家の長男として生まれた」
「一茶が継母にいじめられて、ふるさとから江戸に出たが、その後の十年は何をしたかいまが不明である」
「一茶が十五歳のとき、・・・江戸へ奉公に・・・」

「一茶の幼名は小林弥太郎で、名は信之といい、ひ橋(ひきょう)菊明、俳諧寺、蘇生坊、俳諧寺入道・・・などの雅号を使っている」
「竹阿の句文集(1790年)には『菊明坊一茶書写』とある。『一茶』を使ったのは、このあたりから」
「一茶・・・茶の泡のように消えやすい身というのだそうだ」

「一茶を名乗る同名異人はは七人もいたという」
「1792年(一茶29歳)春三月出発して1798年六月ごろ帰ってきているらしい。六年におよぶ長旅」
「浦賀から三保の松原、笠寺、岡崎、琵琶湖と東海道を上り、京、大阪から讃岐の観音寺、愛媛の土居、さらに九州の八代や長崎まで足をのばしている」

「情報の少ない時代に一茶は、西国の著名俳人たちの名簿、住所をどうやって手に入れたのだろうか」