今週の気まぐれ本

 

ブック名

跡無き工夫

著者

細川護熙

発行元

角川書店

価格

724円(図書)+税

チャプタ


@庵を結んで人境に在り
A欲無ければ一切足る
B道は糞小便の中にある
Cひとり遊びぞ我はまされる
D枕頭の書
E跡無き工夫   

キーワード

捨てること、大事にし・思いを込める、心の豊かさ、根気よく続ける、工夫の継続、新しい発見、足るを知る

 

本の帯(またはカバー裏など)

画商が語る戦後70年の美術潮流

かってに感想(気になるフレーズ)


新しきフレーズはない。
古人や祖父母の生き方や人生の師などに、自分の人生を合わせ、感化を受けた言葉をまとめたものである。
特に第二の人生が見つけられない多くの人たちへのアドバイスが豊富にある。

「捨てることで、大きな自由と、さっぱりした気分を手に入れた」(高峰秀子)
「宝とは、その人が大事にして深く思いをこめているところに価値がある」
「人は所有するものが多ければ多いほど、かえって本当の心の豊かさを失う」

「どんな大芸術家も、好きなことを根気よく続けていくことで大成するのです」
「集中とは工夫の継続」
「画集などは、幾度見返しても何か新しい発見があって、どうしていままでこのことに気づかなかったのだろう」

「際限のない欲望から解き放たれ、名利を追い求める生き方と決別するには、老氏もいった『足るを知る』ことではないか」
「私の遺言、@延命治療はしないことA葬式無用B告知不要」
「C埋葬は南禅寺の細川家の墓にD叙位叙勲の類は固くお断り」