今週の気まぐれ本

 

ブック名

考える練習その2

著者

保坂和志

発行元

大和書房

価格

1600円(図書)+税

チャプタ


@自分の頭で考えるには?
Aテクノロジーを疑う
Bぐらぐらしたものをそのまま捉える
C『カネを中心にした発想』から抜け出す
D文学は何の役に立つのか?
E『神の手ゴール』はハンドでは?
F同じことを考えつづける力
G『じゃあ猫はどうするんだ』と考える
Hそれは『中二の論理』ではないか?
I飲み込みがたいものを飲み込む
J収束させない、拡散させる
K考えるとは、理想を考えること
  

キーワード

いいと思えること、続ける、自分が追いかける、余裕の産物、通じる、何かが生まれる、予感、手触り、洞察、安定?

 

本の帯(またはカバー裏)

私には自分の考えがはっきりしないところがある

かってに感想(気になるフレーズ)


自分の考えを持つ。
組織に所属しているとき、よく言われた言葉である。
六十代のいま、組織を離れて感じることは、人生を通じての自分の考えを持っていなかったことに気付く。

「文学とか芸術をやる人たちは自分が本当にいいと思えることを続けるという部分を守ることだよ」
「本当の喜びは、人から追いかけられるより自分が追いかけるほうにこそある」
「やっぱり芸術って余裕の産物みたいなところはあるわけで、その余裕を否定する必要はない。昔から余裕のある人しかやっていない」
「自分のやっていることが少しは通じるのか、・・・ぐらいは確かめておきたい」

「最後に頼れるのは、つくっている最中の『自分の中に何かが生まれてくる感じ』しかない」
「作品もそうだけど、考えも、予感とか手触りとか洞察は、科学的、論理的な根拠に優る」
「子供の将来のことを『安定』で言う社会の風潮は、よくないよ」